慰安婦:焼身男性に挺対協が遺憾表明

 慰安婦問題に取り組む韓国挺身隊問題対策協議会が12日に開いた水曜デモで、焼身自殺を試みたチェ・ヒョンヨルさん(80)について、同協議会が遺憾を表明した。

 同協議会は13日、「集会場のすぐそばでチェさんが焼身自殺を図ったことに深い遺憾を禁じ得ない。チェさんの快癒を心から願っている」とコメントした。

 チェさんが遺書で、日本の歴史認識と朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の妹の朴槿令(パク・クンリョン)さんを批判したことについては、「光復(植民地支配解放)70年にわたり、歴史を清算できなかった我々の歴史の恥ずべき現実が反映されている」と指摘した。

 その上で、「社会の指導層から飛び出す歴史問題での不適切な発言が韓国国民に深い傷を与え、怒りを呼び起こしている。その責任を問わないわけにはいかない」とした。

 同協議会は「歴史と社会の不正義によって、誰も極端な選択に追い込まれないよう、今回の事件が反省の機会にならなければならない」とし、韓日両国政府に速やかな歴史問題の清算を通じ、被害者の人権回復に取り組むことを求めた。

 チェさんは12日午後0時40分ごろ、ソウル市鍾路区の日本大使館前で焼身自殺を図り、やけどを負って、病院に収容された。

 チェさんは現在、集中治療室に入院しており、意識不明で肺機能が低下している。このため、人工呼吸器を使用している。また、血圧が低下しているという。

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