2カ月先の訪米計画を発表、朴大統領訪中の地ならしか

 韓国大統領府(青瓦台)が朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の10月の訪米計画を発表したことにより、朴大統領が来月にも訪中する可能性が高くなった。2カ月先の訪米計画を12日に発表したのは、9月3日に中国が行う抗日・反ファシスト戦争勝利70周年記念行事に出席する条件を整えるための措置とみられている。

 米国は朴大統領の中国での行事出席を喜んではいないとされる。青瓦台関係者も「韓日首脳会談の日程(10月16日)だけ決まった状態で訪米計画を発表した。訪中のせいで(訪米の発表を)急いだのではないか」と話した。

 青瓦台は朴大統領の訪中について、来週にも決定を下す可能性が高い。これは安倍晋三首相による14日の戦後70年談話の内容などを総合的に見極めた上で最終決定を下す構えとみられる。

■訪中の時期、方法をめぐる苦悩

 韓国政府関係者は「まだ大統領が訪中するかどうかは未定だ」としながらも、「訪中する場合、いつ、どういう方式で訪問するかを中国側と協議しているのは事実だ」と話した。韓国政府が最も対応に苦慮しているのは、朴大統領が軍事パレードに出席するかどうかだという。政界からも「朴大統領が韓国戦争(朝鮮戦争)で敵軍だった中国軍の軍事パレードに出席するのは不適切だ」とする意見が根強い。

 同関係者は「世間の懸念をよく理解している。軍事パレードなど戦勝70周年記念行事が具体的にどう進むのかあ、中国側に詳細な計画を明らかにするよう求めている状態だ」と述べた、詳細な計画を確認した上で軍事パレードに出席するか、軍事パレードには出席せず、レセプションなどの行事に出席するかなどを決定する構えだ。ドイツのメルケル首相は訪中する場合でも、今月5日のロシア戦勝記念日のように軍事パレードには出席しない構えとされる。

 外交当局は来月の中国の戦勝記念日前後に予定される上海の大韓民国臨時政府庁舎跡の再開館式にも朴大統領が立ち寄る可能性について検討が進めているもようだ。光復(植民地支配解放)から70周年を迎え、再開館式への出席に意味がある上、訪中の名分にもなるからだ。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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