安倍談話:韓国外交筋、15日発表の「お言葉」に注目

内容が事前に首相官邸に伝わる

 日本の安倍晋三首相による戦後70年談話(安倍談話)の発表を14日午後に控える中、翌15日の終戦記念日に天皇が発表するメッセージに関心が集まっている。安倍談話の内容が、天皇のメッセージの影響を受けかねないと考えられているためだ。

 外交筋によると、天皇が15日の「全国戦没者追悼式」で述べる「お言葉」の内容は、先週末か今週初めごろに首相官邸に伝わっているという。天皇と首相が伝えるメッセージの基調に食い違いがないようにするための慣行的な措置だったという。天皇の「お言葉」には、過去の戦争に対する自省や平和に対するメッセージが盛り込まれるとされている。

 天皇は昨年8月15日の全国戦没者追悼式で「歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、世界の平和を祈る」と述べた。

 韓国外交部(省に相当)の関係者は「天皇はこれまで、戦争や侵略の歴史を省察する姿勢を示してきた。最近、『植民地支配』『侵略』『反省』『おわび』といった村山談話(1995年)の中心的なキーワードが安倍談話にも盛り込まれるとの見方が出てきたのも、天皇のメッセージが影響を与えたためだ」と語った。

ペ・ソンギュ記者
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