光復70年:韓国人の対北イメージ、10年前より大幅に悪化

【特集】朝鮮日報・ソウル大学アジア研究所光復70周年国民意識調査
北朝鮮は「協力する対象」、10年間で66.2%→43.5%に
北朝鮮の体制に対するイメージ悪化が顕著

光復70年:韓国人の対北イメージ、10年前より大幅に悪化

 光復(日本の植民地支配からの解放)70周年にあたっての国民意識調査の結果、南北統一に対する韓国国民の期待感は高まったが、北朝鮮の体制に対する印象は10年前に比べ悪化したことが分かった。3回にわたる核実験や、韓国海軍哨戒艦「天安」爆沈事件、延坪島砲撃事件などの挑発、張成沢(チャン・ソンテク)氏や玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)氏の処刑など、金正恩(キム・ジョンウン)体制の暴虐性、孤立路線の強化など、北朝鮮に対する失望感が影響を与えたものと考えられる。

 今回の調査で、韓国国民のうち、北朝鮮を「協力する対象」と答えた人は43.5%だった。10年前の2005年の調査では66.2%だったことと比べると、20ポイント以上も低下した。一方「敵対する対象」という回答は、10年前の調査の15.5%から25.6%へと、10ポイントほど増加した。「警戒する対象」という回答も、9.0%から19.7%に増加した。北朝鮮は2005年、6カ国協議で非核化を内容とする「9・19合意」に応じたが、その後約束を破り、06年から13年まで3回にわたって核実験を強行した。長距離ミサイルの発射能力も強化され続けた。専門家たちは北朝鮮のこのような挑発が、韓国国民に否定的な認識を植え付けたとの見方を示した。このため「北朝鮮が戦争を引き起こす危険性がある」という回答も、10年前の49.1%から52.9%へと増加した。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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