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 東京・九段の靖国神社。午前6時の開門前に300人以上が列をつくるなど朝から大勢の人が訪れた。

 3年続けてこの日に訪れた千葉県大網白里市の高橋健一さん(44)は「絶対に戦争をしてはいけない」との思いを新たにした。大学生から中学生の娘3人がいる。戦争について学んでほしいと、特攻の出撃拠点だった鹿児島県の知覧や沖縄県のひめゆりの塔を訪ねたことがある。不安なのは、参議院で審議されている安全保障関連法案。「やみくもに反対するつもりはないが、小さな変化から、いつか戦争につながってしまうのではないか」

 友人に誘われて初めて参拝した東京都国分寺市の自営業男性(35)は「中国や韓国に何で俺たちが謝らないといけないのかと率直に思う」と話す。自分たちは、戦争に直接関係したわけではないからだ。