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旧日本軍の毒ガス兵器 被害者の写真展
8月15日 21時30分

旧日本軍の毒ガス兵器 被害者の写真展
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旧日本軍が中国に遺棄した毒ガス兵器による健康被害を訴える人たちを日本のフォトジャーナリストが記録した写真展が、終戦から70年を迎えた15日、東京で始まりました。
この写真展は、毒ガス兵器による被害者の医療支援に充てる民間基金を設立するなど、長年支援活動に取り組んできた日本の弁護士グループなどが企画しました。会場には、日本のフォトジャーナリスト3人が撮影したおよそ80点の写真のほか、毒ガス被害に関する資料などが展示されています。
このうち、10年ほど前から中国人被害者との交流を続けてきた嶋村大志さんの写真は、毒ガスと知らずに汚染された土に触れて呼吸器障害などの後遺症に苦しみ、自宅で酸素吸入器のようなものを装着して横たわる女性が写されています。
また、戦時中、旧日本軍の毒ガス製造工場が置かれた広島県の大久野島を取材した豊田直巳さんと樋口健二さんの写真は、作業員が装着した防毒マスクや、製造に動員され、その後、健康被害を訴えた日本人の姿を写し、戦争の痛ましさを浮き彫りにしています。
会場を訪れた60代の女性は、「毒ガスの被害で今も苦しんでいる人がいると知り、胸が痛みます。私たちはこの事実をもっと知るべきだと思います」と話していました。この写真展は今月18日まで東京の「大田区産業プラザPio」で開かれています。

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