ようこそ『最強母乳外来・フェニックス』へ!

★現役助産師SOLANINが、かつて雨風呂で開設した『最強母乳外来』は、多くの読者さんのご支持を受け、ジャンルランキングで1位を独走する人気ブログでした。
しかし、2012年12月11日に雨風呂側の意向で強制削除され全てが消滅しました。
私にはとても辛い経験でしたし、『最強母乳外来』をご支持くださった読者のみなさんには、ご心配・ご迷惑をおかけすることになりました。


★「このまま終わらせてはいけない。もう一度、読者のみなさんのお役に立てることが、私なりの母乳育児の推進とその支援活動である!」と思い直し、心機一転、海外の在留邦人の読者さんにもアクセスし易いココログさんに移転して、2012年12月15日から『最強母乳外来・フェニックス』として、執筆活動を再開しました。

★暫くは当ブログでは散逸した過去記事を拾い集めて順次アップする復刻作業を優先していきます。(アップに際し、内容は適宜改訂していくことがあります。)
何故かと申しますと、僭越ながら『最強母乳外来』の過去記事は、単なる一個人のブログの域を超えて既に母乳育児に於ける検索ツールの役割を果たしていたからです。
復刻作業を優先していくため、アップした記事にお寄せいただいたコメントは必ず拝読しますが、コメント返しや個人的な質問・相談等には基本的に対応いたしませんのでご了承くださいませ。


★『最強母乳外来・フェニックス』の立ち位置は、あくまで《母乳育児書》ですので、それだけは守ってください。

★復刻作業が終了しましたら、読者のみなさんからの個人的な質問や相談もお受けしする機会を持ちたいと思います。

★尚、当ブログとは別に、散逸した過去記事を愛読者の会・有志のみなさんが、貴重なプライベートの時間を割いて拾い集めて開設してくださった場所があるのでご紹介します。

最強母乳外来《 過去記事図書館 》開設者:最強母乳外来愛読者の会・有志のみなさん)
この図書館は閲覧のみの機能です。
『最強母乳外来』の過去記事検索をしているあなたのために、有志のみなさんがボランティアで立ち上げてくださいました。
過去記事図書館の記事は復刻版ですが、記事末尾の“続きを読む”をクリックすると、コメント欄でのSOLANINと読者のみなさんとのやりとりが記されています。
つまり、記事の完成度を高め、参考になるご意見が多く寄せられていますので、最後まで是非お読みくださいね♪

★母乳外来に行くほどではなく、この方面に明るい方に相談したい方は雨風呂のぐるっぽをお勧めします。(メンバー制なので雨風呂のIDを取得され、入会してください。)
「最強母乳外来愛読者の会」(開設者:さくらんぼさん)
※このぐるっぽは、他の類似名称の母乳育児関連コミュニティとは全く異なり、赤ちゃんとおっぱいのことを一番に考えるママ達が約5300人が集っています。
参加者の職業も多岐に亘(わた)り、医療・保育・教育等バラエティに富んでいます。母乳育児に関する経験が豊富で、的確なアドバイスが出来る方がメンバーとして大勢参加されていますので、とっても頼りになりますよ♪
入会申請の際は『最強母乳外来』の母乳育児に対するスタンスをご理解いただきたく存じます。
具体的には、感想を書く欄がありますので、『最強母乳外来』に出会ってまだ間もないというママさんは、関心がある記事から読み進めて頂くことを推奨します。

注意:ココログ『最強母乳外来・フェニックス』の記事で、文字色が緑色の記事でブログタイトル末尾が無印のものは雨風呂『最強母乳外来』の(復刻版)です。
ブログタイトル末尾に(改訂版or若干改訂版)と記載してあるのは、主にカテゴリー「☆おっぱいとお薬」や「☆歯科口腔ケア関係」などの記事ですが、これは記事を書いた当初とは状況や解釈が変わった等の理由で加筆訂正があるためそのように表記しました。
また、文字色が青色の記事で、記事タイトル末尾が無印のものは、ココログ『最強母乳外来・フェニックス』の新規脱稿記事です。
不定期で、主に21時00分00秒にアップする予定です。
新しい記事が読んでみたい方は見逃さないでね♪

謹告♡出版社の編集者さまへ♡
新企画がございましたら、まずは最新記事のコメント欄(SOLANINが拝読するまでは非公開です)にご一報ください。
拝読後メッセージは削除しますので、企画漏洩の恐れはございません。
どうぞご安心ください。
なお、ブログコメント欄でのやり取りは、上記に関しまして支障がございますので、ご指定のメアドにご連絡いたします。

2015年8月15日 (土)

この体重増加で大丈夫でしょうか?

<ご相談内容>
初めまして!
色々悩み検索していたらこのブログにたどり着きました。
母乳で頑張って育てていきたいと思い桶○式に通っていました。
(分泌に)左右差があるけど分泌はいいのでこのまま母乳オンリーで様子見てと言われ
やってきたのですが市の3~4ヶ月健診で体重と身長の低さを指摘され、また来月測りにくるよう言われました。
同じ月齢の赤ちゃんを多数見ることができ、確かにうちの娘は小さいかも・・と感じました。
予定日を5日過ぎの40週5日で生まれました。
出生時 2596グラム 身長 47センチ 胸囲 31センチ 頭囲 33センチ

2日目 2414グラム 4日目 2424グラム 退院時 2440グラム 10日目 2512グラム 15日目 2610グラム

1ヶ月健診
体重 3025グラム 身長 50センチ 胸囲 29.5センチ 頭囲 35センチ

48日目 3368グラム
76日目 3806グラム
83日目 3840グラム

3~4ヶ月健診
119日目 4292グラム 身長55.6グラム 胸囲測られませんでした 頭囲36.5センチ

母子手帳の成長曲線を下回っています。

おしっこは1日平均10回前後、うんちは2~3回出ます。
授乳回数は約10回です。

ミルクを足したほうがいいと言われました。
足すべきでしょうか?!
ミルクを足すことをこれから考えるということ自体が遅かったでしょうか・・
桶○式に通院していてミルクは足さなくて大丈夫と言われてきたので
過去に数回足しただけでした。
どうしていいのかわからなくなり質問させていただきました><
読みづらい文面のうえに長文で申し訳ないです><

<SOLANINの回答>
O式のセンセイも多種多様で、「えっ、完母で行けますやん!」の赤ちゃんにミルク80ml×2回/日補足を指示される方もいらっしゃれば、相談者さんが罹っていらっしゃった方のように、頑なにミルク補足をさせない方もいらっしゃいまして、まぁナンと申しますか、振り幅が大きいというのがあああ最近の傾向のように見受けられます。

体重のパーセンタイルグラフが全てではないにしても、日にちの経過とともに、グラフ下限から乖離幅が大きくなっています。
元々は正期産(満期産)生まれのグラフ内の赤ちゃんだったにも拘わらず・・・です。
しかも、体重増加が微量なため、頭囲も伸びていません。
これは由々しきことですよ。
のんびり構えてちゃいけません。
速攻でミルク補足が必要だと思います。

それと同時に赤ちゃんに詳しい(という表現は語弊があるかもしれませんが)小児科ドクターの診察、場合によっては色々検査を勧められるかと存じますので、是が非でも受検してくださいね。
おっぱいが沢山出ているのに、ちっとも大きくならないということは、もしかしたら何か病気があるのかもしれませんから。
ただ、こういった緊急性を要するご相談はコメント欄には投稿しないでくださいね。
少しでも変だな?と感じたら、赤ちゃんのためにセカンドオピニオンを求めることは必要ですよ。

世間的に相当有名であっても、仮にネームバリューの高いO式であっても盲信しないで頂きたいです。

2015年8月13日 (木)

舌が前に出ない出ない場合の対策その2(新生児)

2015年8月9日の記事で、舌が前に挺出しにくい新生児の吸着対策で、レイバック抱きのご紹介をしましたが、それでも上手くいかないor介助してあげるも不慣れなせいか上手くいかない場合、奥の手(切り札?)があります。

それはですね、生まれて一番最初の方法に戻ればいいのです。
ん?意味が解らないですって?
難しく考えないでいいのですよ。
ある意味、コロンブスの卵ですから。

ジャジャジャジャ~ン、それでは発表します!
当ブログの読者のみなさんはSTSってご存知ですよね?
そう、Skin To Skin Contact(早期皮膚接触)ですな。
あれです、あれ!
段取りを説明しますね。
まず、お母さんには仰臥位(あおむけ)になっていただきます。
ベッドの背もたれの角度は120度どころかフルフラットに近い状態にします。
赤ちゃんの位置取りはお母さんの乳房に対して斜めです。
決してお母さんの身体の真上に真っ直ぐとか、お母さんが側臥位になって赤ちゃんと対面する添い乳的な位置取りは致しません。
つまり、左乳を吸着させるには、赤ちゃんの脚はお母さんの右腰になるようにセットします。(右乳の吸着ならば、赤ちゃんの脚はお母さんの左腰ですな。)
乳頭が扁平であってもなくても、乳房はむんずと掴ませていただきます。
Cホールドみたいに吸い口を作るのは必須ですよ。
そんでもって、昨日の記事と同じような感じで、吸着のためのサポートをすればいいのです。
頑固過ぎてお手上げ状態のイラチちゃんの新生児であっても、真下を向けば嫌でも舌は前に挺出します。
なので自然に巻き付けが出来ます。
複数回の実施をしなくてはならないこともありますが、基本的に舌が前に挺出しないのを克服するには、成功体験させるしかないとSOLANINは考えます。
コツさえ掴めば、新生児は出来るようになりますよ。
逆上がりや自転車のコマ(補助輪)外しと同じです。

えっ、しゃがんでの介助は腰が痛い?
そんなもの、ベッドの高さを上げればいいじゃないですか!(介助後は腰掛ければ足裏が床面に付く元の高さに戻しましょうね。)
転倒転落?
ベッド柵を挙げておけば済むことです!(介助している部分だけは、介助者がベッド上に半身乗り出しているので外さざるを得ませんが、傍に付いて支えていれば、新生児がゴロリと落下なんてことにはなりませんよ。)
後は、新生児の鼻腔が塞がらないようにだけは注意してくださいよ!(これも傍で見ていれば分かることですよね!)
それと、新生児の脚は伸展させないように気をつけましょうね。(万一のSPO₂低下防止のためですな。)
入院中に直母が出来るような介助をしてあげてください。
この記事は、まぁ言ってみれば、SOLANINからのお盆の手土産です♪(笑)

2015年8月11日 (火)

許せない帳尻合わせ。

これは、今迄SOLANINが聞いた中でえげつない話のワースト10に入ります。
集団健診などの際の体重チェックに引っ掛からないようにするために、健診数日前からそれまで最低限の補足に留めていたミルクをガッツリあげちゃうというものです。
一部の助産院や母乳外来で実際にやられているらしいです。(怖)
甚だしい場合は、1日当りの体重増加度が100gなんてことも!(呆)
べらぼう過ぎるペースですな。
それが3日も4日も続いたら、そりゃあまぁ、赤ちゃんも急成長されますわな。
引っ掛かる可能性大だった体重チェックも無事クリアになるでしょうな。
でも、それってどうなの?
赤ちゃんのカラダがどうなってもいいの?
これがプロのするアドバイス?
これが乳児健診直前対策?
有り得ないです。(怒)

当ブログの読者のみなさんは、こんな無茶苦茶なアドバイスをするようなトコロには罹っちゃいけませんよ!

2015年8月 9日 (日)

舌が前に出ない出ない場合の対策その1(新生児)

舌小帯短縮症の新生児、啼泣時舌が跳ね上がり衝立のようになってしまいがちな新生児、呼吸障害などの病名で小児科入院になった新生児たちは、乳房緊満前であっても舌が前に挺出しにくく、効果的な吸着が出来ないことが多いものです。
特に哺乳瓶未使用で、どう考えても乳頭混乱ではないのに、効果的な吸着が出来ないことがあります。
それはですね、それらの案件に加えて、元々気質的にイラチちゃん(≒気短かで癇癪持ち)なせいだと思われます。
案件+舌が前に挺出しにくいイラチちゃんの新生児は、お母さんのおっぱいをまともに吸啜することは皆無に近く、ほとほと困ってしまいます。

当ブログではこれまで、こういう場合は縦抱きを推奨してきましたが、それでもアカンという場合が昨今増加傾向にあるとの報告を受けたりします。
必然的にお母さんもブルーになっちゃいますが、授乳のお手伝いをする助産師や看護師さんも、「どうしたら上手くいくのか分からない。(涙)」ってなことになりがちです。

そんな時は、レイバック抱きがいいですよ♪
ハイバックの背もたれのあるソファや120度くらいの傾斜のベッドで縦抱き風にするのです。
通常の縦抱きは、お母さんは背筋を伸ばして、若干胸を反らしつつ赤ちゃんの後頸部をしっかり把持して下顎と下口唇が乳房下縁に密着するよう引き寄せますが、レイバック抱きの際は、吸着するまでは後頸部の把持はしますが、その後はお口が外れないように上腕でマリア様のように支えるだけです。(上腕の下側にはクッションなどをカマして、肩に力が入らないようにします。)
新生児はお顔が斜め下向きになりますが、そうすると、かなりの確率で舌が前に出易くなるので、吸着出来るようになります。
他に方法が見当たらない場合は、ひとまず試されては如何でしょうか?

2015年8月 7日 (金)

こういう体重減少はヤバいかも?(入院中)

赤ちゃんの胃袋はとても小さく、おっぱいの消化時間はミルクの半分程度の速さ(消化の良さ)であるということは、当ブログの読者のみなさんであれば、よ~くご存知でしょう。

とにかく頻回直母を励行することはとても大事なのですが、病産院で入院中、1日1回の体重測定の際、前日からの増減や生下時体重から何%減少したか(どの程度回復したか)という計算は大抵の病産院でされていると思います。
健常新生児に補足をする判断は誰がするのか?
それはまちまちです。
小児科ドクターが指示を出される病産院もあるし、助産師や看護師さんがカンファレンスを開き決定されている病産院もあるし、基準値を決めて十把一絡げにしている病産院もありますし、もっと他のやり方を選択されている病産院もあるかもしれませんね。

さて本題です。
生後間もなくの時期に羊水や血液を飲み込んだりすると気持ち悪くなり、1~2日にわたり、何度も嘔吐したため、日齢2で10%超える新生児をたまに見かけます。(初期嘔吐ですな。)
そうではなく、嘔吐は皆無だったのに、日齢4になっても体重減少が止まらない場合は注意が必要です。
例えば、準夜帯に出生したわけでもないのに、日齢3~4の間の24時間で100g近く減少していたら、恐らく生下時から12~13%は減少していると思われます。
直母はしていてもまだ量にはならない段階と推察されます。
仮に、生理的体重減少が7%とか8%程度であったとしても、それが日齢4になっても続いているのであれば、ちょっと長過ぎかもしれません。
ノーチェックは厳禁ですぞ!

2015年8月 5日 (水)

硬いおっぱいでは飲めません。

最近の母乳育児支援の在り方というか押さえるツボがここ!っていうのが抱っこの仕方と咥えさせ方が決まれば上手くいくという説です。
確かにねぇ。
間違ってはいないと思いますよ。
でもね、それだけでは母乳育児が上手くいきますよ~の網目が荒過ぎて、かなりの数のお母さんがすり抜けて落っこちちゃうのです。
だから、SOLANINは妊娠中のおっぱいケアはどうしても必要だと考えます。

産褥2日目とか3日目に乳房鬱積が来てからの話ではありません。
生まれて間もなく、赤ちゃんがSTS(早期皮膚接触)しています~の段階で、乳頭・乳輪から基底部に至るまで硬式テニスのボールみたいな硬さの乳房をお持ちのお母さんが年々増えているように思えます。
乳頭が多少短小でも扁平でも、柔らかくて伸びが良ければ真っ当な咥え方が出来ますが、乳頭形態が正常型であったとしても、バリ硬ければ、赤ちゃんは咥えられません。
咥えられなきゃ飲めません。
だったら2~3時間毎に搾乳すればいい?
確かにねぇ。
でも、搾乳中心の状態での退院って、健常新生児のお母さんにはある意味かなり辛いものがありますから、家族のフォローが手薄で、メンタル弱めのお母さんなら直ぐに挫折されるでしょうな。
そうならないように、ある程度は直母できるようにして退院させてあげたいものです。
入院中に乳房が硬い時は、普通より少し弱目くらいの力で触ってもととても痛がられますからね。
痛みを伴う乳房マッサージではなく、お母さんがラクになるような乳房以外のアプローチ的なケアをしてあげましょう。
きっと、母子ともに困った状態からの離脱が早くなると思われますので。

2015年8月 3日 (月)

早産児や低出生体重児のお母さんが嵌り易い罠。

喩え36週6日であっても早産児ですし、2498gであっても低出生体重児です。
自動的に小児科入院になります。
NICUに収容される赤ちゃんのようなシビアさは感じないかもしれませんが、こと直母に関しては、健常新生児とは一線を画するものがありまして、なかなか骨が折れるものです。

出生直後から直母がしっかり出来る位のパワーもスタミナも兼ね備えた小児科入院児など存在しない・・・とまでは申しませんが、あくまでそれはごく稀な存在です。
99%の赤ちゃんは、お母さんの乳首を口に含んでも、舌の巻き付けやうねりのような動きは殆ど無く、数回クチュクチュしただけなのに、すっかりくたびれ果てて「ほぇ~」と脱力するor夢の国へ行かれます。
お母さんが、「頻回直母で頑張るぞ!」と意気込んでも授乳間隔は3時間毎が精一杯で、ピッチは詰まりません。
直母は飲めても一桁から10g台がアベレージで、栄養の主体は搾母やミルクになりがちです。
直母後にシリンジや哺乳瓶で与えれば目を見開き、シャンとして哺乳しますがね。(別腹なのかな?)
しかも、哺乳後に平らなコットの上で仰向けに寝かせても(←これってメッチャ寝心地悪いんですよね。)くたびれ果てているから爆睡しちゃいます。

そんな赤ちゃんであっても、退院されて1週間、2週間経つうちに、上記のパワーやスタミナがついて来ます。
そうすると、「飲んでも飲んでも欲しがる。」「平らなトコロで仰向けにしても眠らないようになった。」「抱き癖がついたみたい。」。」「しゃっくりが出始めるとなかなかストップしない。」という苦情(?)めいた訴えがあれば母乳不足を疑われることも無いでしょうし、それはパワーとスタミナが進化していると考えて間違いないでしょう。

気をつけることは、これらの兆候は、ともすると哺乳量不足のサインのように捉われがちですが、体重増加度的に「ハイペースで増えていますよ。」と指摘されたら、これらは健常新生児であれば退院前1~2日前頃から見られる症状なので心配ありません。


2015年8月 1日 (土)

2015年7月23日付のの読売新聞の記事を読んで。

t赤ちゃんの皮膚バリアは脆弱なので、保湿が大事だということは、当ブログでも何度か記事化させていただいています。
日々何度も我が子に保湿剤を塗布されている読者のみなさんは大勢いらっしゃるかと思いますが、記事タイトルのくらし欄14ページの医療ルネサンスのコラムに以下の内容が記されていました。
ご存知に方もいらっしゃるかもしれませんが、きっと読者のみなさんの参考になるのではないかと思いましたので要約してみますね。

~国立成育医療センター(←当ブログでも「☆おっぱいとお薬」のカテゴリー記事でさかんにPRしている施設ですな。)のチームが、家族にアトピー性皮膚炎(以下アトピーと略す)の患者がいる生後1週間以内の早期新生児を保湿剤を毎日塗布するグループと皮膚の乾燥部分にワセリンを塗布するグループに分けて32週間(←約8ヶ月ですな。結構長いこと追跡されたのですな。)の経過を調べたそうです。
すると、前者は後者よりもアトピーの発症率が3割以上も少なく、アトピーを発症した子どもは、発症しなかった子どもよりも卵アレルギーが発症する割合が高かった。~
アトピーの患者は皮膚バリア機能が破壊されているので、アレルギーの原因物質を皮膚から取り込み易いので、免疫細胞の異常な活動を誘発し、食物アレルギーを発症させると考えられている。~

ふむふむ。
つまり、赤ちゃんを含む子どもの皮膚バリア機能をしっかりさせるには保湿が有効で、そうすることは、ひいてはアトピーの発症や食物アレルギーの予防にも重要であるってことですな。
逆に辿れば、食物アレルギーの発症を予防するためにも、アトピーの治療はグダグダになるまで待たずに早期に始めることや、アトピーの予防には、まずは早期新生児期からの全身の保湿剤の塗布が有効であるとうことが言いたいのでしょうな。

2015年7月31日 (金)

お勧めしたい書籍『母乳育児シリーズ』

今更ながらですが、ブログや書籍を執筆するにあたり、以前から参考文献として挙げているのが、日本母乳の会の「母乳育児シリーズ」です。
シリーズ1は「離乳食」、2は「卒乳」、3は「母乳とむし歯を考える」、4は「安心の母乳育児」です。
定価はそれぞれ735円、735円、735円、840円です。
確か離乳食の初版本は2003年頃に発行された記憶がありますが、その後増補・改訂しているようです。Photo_7Photo_4Photo_5Photo_6
ただ、これらの日本母乳の会の書籍は、密林や楽天ブックスなどのネット書店での取り扱いが少ないのが難点です。
日本母乳の会のHPの関連書籍という欄をクリックすると、ご紹介した書籍が出てきます。
目次も公開されているので、気になる項目があるかどうか、確認できますね。
若干送料がかかりますが、お値打ちは充分にありますよ。
 

取り敢えず、日本母乳の会のURLをこの下に貼りますね。
↓      ↓      ↓

http://www.bonyu.or.jp/index.asp

注)ご参考までに・・・母乳育児シンポジウム自体は、医療者の勉強の場なので、一般のお母さん向けに開催されるのものではありませんし、参加費も相当かかりますが、2日目の午後の市民公開シンポジウムは一般のお母さんも聴講できる筈です。
それから、『メテオ』という医学書のネット書店でも取り扱っていました。(ちなみに調べましたが、仮面ライダーフォーゼとは関係なさそうです。)
↓     ↓     ↓

http://www.molcom.jp/publishing_search/1104/1/

2015年7月29日 (水)

母乳1日6回はあげ過ぎと怒られました。(10ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
本日10ヶ月健診で母乳1日6回はあげ過ぎとひどく怒られました。
自分の育児を否定されたようでひどく落ち込みましたが、1人目育児でお世話になったこちらを再度覗きに来て、やはり欲しがって泣くわが子に敢えてあげない理由はないのだとわかり今まで通りでいこうと思えました。
ありがとうございます。

<SOLANINからひとこと>
只でさえプレッシャーなのが保健センターでの集団健診です。
我が子がしっかり育っているか楽しみな気分で行けるくらいで丁度なのにねぇ。
正直に授乳回数を伝えたら怒られちゃったとは、とほほですな。

やってられませんね。
完ミの方を引き合いに出させて貰いますが、5回/日は、アリですよ。
そりゃあまぁ、離乳食もそれなりに進み、3回食にしていこうかなと思い立つ時期ですから、毎回大量に哺乳するわけではないでしょうが、全く傍迷惑な話です。
誰のための授乳やねん?
いちゃもんつける方がおかしいですよ。

こんなのは、保健指導の名を借りた妄言ですよ。
一休さんの心意気で、「気にしない 気にしない」のスタンスで行きましょう!

«産後早期に月経再来したけれど、大丈夫?

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