2015-08-15
「ケイオシアム版ルーンクエスト」ってどうなるの? その1
超おひさしぶりです。
みなさまお元気でしょうか。私はあんまり元気でないところを除けば大丈夫です。
さて、Gen Con にてケイオシアム社が新体制になってルーンクエストがケイオシアム社から再発売されることが発表されました。
今度は「最初からグローランサを舞台にしたルーンクエスト」ということ。
いにしえのルーンクエスト第2版以来30余年ぶりにケイオシアム社にルーンクエストが戻ってくることになります。(翻訳版の第3版は、いちおうグローランサではなく汎用システムというウリでした)
オフィシャルのリリース:
- GREG STAFFORD ANNOUNCES NEW OWNERSHIP GROUP FOR CHAOSIUM AT GEN CON
- Chaosium, Design Mechanism and RuneQuest: Statement
すでに詳しく alley-cats さんがまとめてくださっておりますが、
わたしも箇条書きでまとめてみます。
ケイオシアム社新体制についてのまとめ
- ただし運営するのが大変なので(?)、Moon Design 社を買収することで、実務は Moon Design 社の Rick Meints 氏 *1 が社長、Jeff Richard 氏 *2 が副社長兼クリエイティブ・ディレクター、Michael O'Brien *3 が副社長、Neil Robinson 氏 *4 がCFO(最高財務責任者)につく。
- これを見てもわかるが、実務上はほぼ「Moon Design 社が、ケイオシアム社をのっとった」という内容。
- 「クトゥルフの呼び声」ラインについては詳細は調べていないが、現状の実務者のまま体制維持、CoC7版の Kickstarter 完了のため活動中、らしい?(新社長のリック・メインツ氏が責任者になってやっている模様)
- HeroQuest、RuneQuest6版は、直ちにケイオシアム社のラインを通じて販売を開始する。(※ Moon Design の出版物は今までは問屋の取り扱いがほとんどない状態で、海外でもRPGショップの店頭に並んでいなかったらしい)
- ルーンクエストは、ケイオシアム社から、2016年6月発売予定で、グローランサを舞台としたものとして再出版される。
ケイオシアム社としては3社に偏在している人材をまとめて活用でき、他2社としてはケイオシアムのネームバリューと販路を活用できるようになるという点で、Win-Win のスキームでしょう。
とくに副社長、たぶん実質的な経営者になる Jeff Richard 氏はサプリメントを書くとかの創作能力以上に、実務でいろいろスキームを回すのにとても有能な人物だとみていますので、グレッグとサンディに代表される(笑)ヒッピー的な文化の残るゲーム業界においてしっかりした業績を残してくれると期待しています。クトゥルフ第7版をどうするかが割と鍵な気がしますが、あんまりそっちは動きがないのが心配ですけど。まあ欧米はまだバカンスシーズンだしな。
ケイオシアム版ルーンクエスト
ということで期待の高まるケイオシアム版ルーンクエスト。
ほんとに来年発売されるの? という点ですが、実は Gen Con にて「Adventures in Glorantha」はドラフト版が販売されており、ルナー魔術とかの一部をのぞいてほぼ完成した状態であったようです。
すごい、ケイオシアム社とは思えない発売日の実現性を感じる!(ほんとうか)
次回は、そのドラフト版のレポートをもとに、ケイオシアム版ルーンクエストがどうなるかを予想してみたいと思います。
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