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【中国・天津倉庫爆発】
死者85人に なお黒煙立ち上る
中国天津市で12日起きた大規模爆発で、市当局は15日、死者が85人になったと発表した。当局は同日、クレーン車や掘削機を投入して救援活動を続けた。原因究明の進展状況や事故の責任の所在は不明確なままで、爆発で自宅を失った被害者からは先行きを不安視する声が上がっている。
市当局は14日に爆発現場はほぼ鎮火したと発表したが、15日午前も付近から黒い煙が立ち上っているのが見えた。
爆発が起きて以降、市当局は国内外メディアへの記者会見を定期的に実施し、全力で救援活動に取り組む姿勢をアピール。しかし、消防隊による放水がかえって化学物質の爆発につながったと指摘される消火活動の問題点や危険物の倉庫設置を許可した当局の責任に関する質問には明確に答えず、あいまいな態度を取っている。(共同)