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ヘルパンギーナ、東北5県で患者増- 一部地域で警報値超、自治体が注意喚起 | 医療介護CBニュース

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2015年08月14日 17時50分

ヘルパンギーナ、東北5県で患者増- 一部地域で警報値超、自治体が注意喚起


 「夏かぜ」の代表的な疾患のヘルパンギーナの患者数が、東北地方の5県で前週に比べて増えていることが14日、宮城県などがまとめた3日から9日までの週の患者報告で分かった。岩手や宮城、福島、山形の4県では、一部の保健所管内で警報基準値を超過。患者が増加傾向の自治体では、感染者との密接な接触を避けることや、うがいや手洗いなどの予防策の徹底を求めている。【新井哉】

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 3日から9日までの週の小児科定点医療機関当たりの患者報告数は、前週に比べて岩手県で68%増の2.78人、秋田県で55%増の1.83人、青森県で41%増の1.24人、宮城県で19%増の4.54人、福島県で16%増の2.72人。東北地方で唯一減少した山形県は2%減の3.77人だった。

 感染の拡大に伴い、警報基準値の6.0人を上回る保健所管内が出てきている。宮城県の登米(11.0人)と仙南(6.4人)、山形県の置賜(11.0人)、福島県の相双(7.0人)、岩手県の中部(8.86人)で警報基準値を超過。県内の4保健所管内で前週の報告数を上回った福島県は、突然の発熱や口腔内に発疹が見られた場合、早めに医療機関を受診するよう促している。

 ヘルパンギーナは、高熱や口腔内の水疱・発赤を主症状とするウイルス性疾患で、乳幼児が罹患するケースが多い。2−7日の潜伏期間後、38度以上の発熱や口腔内に水疱が現れる。2−4日で熱が下がり、7日程度で治癒する。高熱や口腔内の痛みで、食事や水分を十分に取れず、脱水になるほか、熱性けいれんや髄膜炎、心筋炎といった合併症を生じる可能性がある。患者のせきや、つばなどに含まれるウイルスによって感染する。


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