長崎潤一郎
2015年8月13日21時24分
九州電力は13日、再稼働した川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市、89万キロワット)で14日午前9時ごろ、発電・送電を始めると発表した。発電機と送電線がつながれ、原発からの電気が家庭や企業に送られる。国内で原発の電力が供給されるのは1年11カ月ぶり。九州電力管内では3年8カ月ぶりとなる。
川内1号機は11日、東日本大震災後の新規制基準下で初めて再稼働。原子炉を起動し、核分裂が連続する「臨界」状態となった。
その後も検査を続けて、13日は午後4時半ごろから発電用のタービンを実際に動かして、振動が規定値を下回っているかを確認した。検査の結果に問題はなく、14日朝から発送電を始めることになった。
発送電の開始後は、徐々に出力を高めて、8月下旬にフル出力となる。原子力規制委員会の最終検査で問題がなければ、9月上旬に営業運転に移る。
川内1号機は4年以上も停止しており、九電はトラブルを警戒して慎重に作業を進めている。
九州で原発による発送電が始まるのは、玄海原発4号機(佐賀県玄海町)が定期検査で停止した2011年12月以来。(長崎潤一郎)
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