70年談話:欧州、謝罪に好意的反応
毎日新聞 2015年08月14日 22時08分(最終更新 08月14日 22時51分)
【ロンドン矢野純一、ベルリン中西啓介】安倍首相の戦後70年談話の内容に、欧州各国も強い関心を示した。英BBCテレビは首相の会見直後に「痛切な反省を述べた」と伝え、ドイツのDPA通信は「保守派の安倍首相が戦争についての過去を謝罪」と速報した。
独ルール大学のコンスタンティン・ゴーシュラー教授(歴史学)は「戦争責任が誰にあるという言及はなかったが、全体としては悪い内容ではない。隣国との対立を先鋭化させることはないだろう」と評価した。ただ、安倍首相が「子供たちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べたことについては、「ドイツでは、罪は個人的なものだが、責任は世代を超えて引き継ぐものと考える」と指摘した。
英王立防衛安全保障研究所アジア担当主任のジョン・スウェンソンライト氏は「中国や韓国など個々の国名を挙げて、謝罪や反省、植民地支配について触れた。バランスがとれていて評価できる」と話した。戦時中に女性の尊厳を傷つけたことに触れたことについても「(良い意味で)驚いた」とした。
一方、ロンドン大日本研究所のクリストファー・カータイス代表は「日本が韓国や台湾を併合したことに西洋の植民地支配が影響したと主張して過去と向き合うことを避けた」と批判した。