萌えキャラ:「碧志摩メグ」に反対署名 「公認撤回を」
毎日新聞 2015年08月14日 14時17分(最終更新 08月14日 15時21分)
海女をモチーフにした三重県志摩市公認の萌(も)えキャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」が「女性蔑視で不快感を与える」として志摩市に公認撤回などを求めている同市阿児町鵜方、主婦、宇坪伊佐子さん(39)が13日、市役所を訪れ、現役海女を含む309人分の反対署名を大口秀和市長と井上裕允議長宛てに提出した。【林一茂】
署名は現役・元海女ら211人分と、市民98人分が集まった。市内には昨秋時点で256人の海女が就業しているとされるが、宇坪さんによると、現役海女からは97人の署名が寄せられたという。宇坪さんは「短期間にたくさんの署名が集まり驚いている」と話し、企画の停止や公共施設からのポスター類の撤去などを求めた。
これに対し市観光戦略室は「大口市長にも確認したが、企画は続行していきたい。公認撤回やポスターなどの撤去も考えていない。今後のPR活動については今回の指摘を考慮しながら進めたいが、『女性蔑視』などはあくまで個人的な感じ方の問題だ」として、申し入れに応じない方針を示した。
署名提出後、宇坪さんは「多くの海女さんは『私たちをバカにしている』と言っている。海女の信仰心や潜水技術など先人が築いてきた海女文化をねじ曲げ、後世に残したくない。行動を通し市民の共感を期待したい」と話した。