■ある高校の甲子園の試合を観るのがつらい

早稲田実業の試合を見るのがとても苦しい。

試合を見なきゃいいと言われても困る。一瞬でも、ニュースやWEBメディアで見てしまったらそれはずっと頭に残るのだ。

自分が見て苦しくなるのは高校生球児ではない。

もちろん早稲田実業の選手でもない。

早稲田実業の応援席にいる容姿のいい女にとてもとても腹が立つ。

他の高校の容姿のいい女の子も腹が立つが、早稲田実業の容姿のいい女の子が一番腹が立つ。

それはみなさんもわかるだろう。

「早稲田実業の容姿のいい女の子」が一番甲子園の参加者の中では神なのだ。

早稲田実業ということは早稲田大学に行ける。

そして、容姿がいいということは容姿で苦労してない。

そして、東京の学校だ。そして私立だ。親が金に困っていない。

あぁ、人生で何も苦労してないようなものだ。

今後の人生もあまり苦労しないだろう。

高校球児は許せる。

苦労もしてきたし、今後も苦労する可能性が高い。どんなに輝いても、苦労する人生が大量にテレビで放映されているからとにかく許せる。

田舎の高校の応援席にいる容姿のいい女の子も苦労する可能性があるからほんのすこし許せる。

早稲田実業の応援席にいる容姿のいい女の子はなんだ。

あれは自分が持てないものを全て持っているようなものだ。

たちが悪いのは自分が持てた親の金もなんだかんだ持てている。

あの応援席にいる女の子たちは苦労せず早稲田大学にいって楽しむのだろう。

そして、そのあとも苦労しないだ生きるのだろう。

県大会の初戦ですぐ負ける高校に通っていたが、野球部の輩は自分やクラスで一番醜い小泉くんなどをゴミ以下の扱いをした。

「肌汚いから顔見せるな」とか野球部の一人が自分に言ったのを覚えている。醜いものはゴミ扱いしたし、慶応大学に行ったハルちゃんを宝石のように丁寧に扱った。

いや、野球部以外の奴らみんなもそうだったのかもしれない。しかし、野球部が一番強烈だった。

野球部の一人はなぜか自分が仕方なく通う京都のゴミ大学の同じ学部にいる。野球部の中でもバカだったから、自分と同じように日大とここしか受からなくてここにきたのだろう。同じ高校の奴が来ないと思って京都のゴミ大学のこの学部を選んだのにあいつもきた。あいつと同程度の頭だったことと、あいつと同じことを考えていたと思うととても悲しくなってくる。

野球部の僕をゴミのように扱った奴らの多くは早稲田大学に行った。

きっと顔のいい女の子を宝石のように大切に大切にしているだろう。

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