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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,,,,  11:00 AM

徹夜で遺伝子にまで悪影響を与え、それは生涯続く可能性が

徹夜で遺伝子にまで悪影響を与え、それは生涯続く可能性が

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Popular Science:時間どおりに就寝したほうがよいという理由が新たに発見されました。それは、夜更かしには多くの健康被害に加えて、肥満や糖尿病を引き起こす可能性がわかったからです。


数え切れないほどの研究結果で、不眠や睡眠不足の悪影響については明らかにされてきましたが、スウェーデンの研究チームによる最新の研究は、一晩でも睡眠を欠かすと、遺伝子に長期的な影響を与えるということが明らかになりました。

この研究は、筋肉や脂肪組織の特定の「時計」遺伝子、つまり、体全体に見られる概日リズムの構成要素となる遺伝子で、私たちの体内時計を合わせる働きをします ― に注目したものですが、一晩の睡眠不足だけでも代謝はバランスを崩し、それが肥満や糖尿病のリスクの増加につながる可能性があるといいます。

「短時間の遺伝子変化を引き起こすことは簡単にできると考えていました。なぜなら、この研究の協力者だった人物が行った研究では、高いレベルで運動を行うと、筋肉が遺伝子変化を引き起こす可能性があるということはすでにわかっていたからです」と、ウプサラ大学の神経科学者であり、今回の研究で指導的立案者となった、Jonathan Cedernaes氏は言いました。「ですから、私たちは、運動とは違い、ストレス要因でありマイナス要因にもなる睡眠不足が、同じように変化をもたらすかどうかを知りたかったのです」

時計遺伝子は、体内組織をコントロールするのに必要不可欠なものです。多くの代謝プロセスにおいてオンオフ機能を調節し、決まった時間にこの調整を行います。食事を行う日中にオンになる代謝プロセスもあれば、体を回復させているときに起きる代謝プロセスもあります。シフト制で働く人にはよくあることですが、夜通し起きていると、いわゆる体内時計のズレが生じます。つまり、体内時計のリズムが狂ってしまうのです。今回の研究でも、そのようなズレが生じるかどうかを確認するために、遺伝子時計の調節に注目しました。

まず、活動量と体格が同じくらいの若い男性グループを作り、実験前に、被験者にいつもの活動パターンどおり生活するように指示しました。

研究が行われた2日のうち、被験者が新しい環境に適応するため、1日目は何もしませんでした。2日目の夜、被験者を無作為に2つのグループに分けました。1つは徹夜をするグループ、そしてもう1つは、規則どおりに行動し、夜も通常の睡眠を取るグループです。研究者は毎朝、採血と腹部から脂肪組織のサンプルを採取しましたが、徹夜を行った被験者の代謝遺伝子に激しい変化が見られました。特に、耐糖能(血糖値を正常に保つためのの機能)の低下が見られたのです。「たった一晩の睡眠不足でこの結果が出たのは非常に興味深いことです」と、Cedernaes 氏は述べます。

これは、シフト制で夜間勤務をする人にとって、良いニュースではありません。さらに、今回、被験者は夜中に食事を取りませんでしたが、Cedernaes氏は、被験者が夜中も食べ続けていれば、問題はさらに悪化した可能性があると考えています。ラットに行った研究では、通常のスケジュールで餌を与えたラットよりも、通常の食事時間をずらしたラットの方が合併症にひどく苦しんだと言います。

また、睡眠ホルモンのメラトニンだけでなく、光も体内時計のリズムを変化させることで知られています。今回の研究の焦点ではありませんが、テレビ画面や蛍光灯の明かりが、睡眠不足の人に悪影響を与えていることは明らかです。この研究グループの次の目標はそれを解明することです。つまり、複数の要因、光や食習慣の影響といったことを研究し、睡眠不足で体内時計が変化する状況と合わせ、体に起こることをより広い視野でまとめようというものです。

また、悪影響は短時間で起こりますが、回復はそう簡単にはできないという前例がいくつもあるとCedernaes氏は、述べます。

Cedernaes氏は、シフト制の仕事やそのほか睡眠不足の問題に、持続的な影響があるかどうか、人ゲノムの解析によって調査する計画を立てています。つまり、過去の睡眠不足のダメージが現在にも影響している可能性があるということです。少なくとも、それがCedernaes氏と彼の同僚の仮説です。


シフト制で働いたことのある人を調べれば、それが過去であっても、慢性的なリスクが存在し、それは睡眠不足とも関連しているでしょう。


今夜はパソコンを時間どおりに閉じましょう。この先ずっと後悔することになるかもしれませんからね。


Just One All-Nighter Can Alter Your Genes, Possibly For Years To Come | Popular Science

G. Clay Whittaker(訳:コニャック
Photo by Shutterstock.

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