< BACK TO D-LOUNGE

美大ラウンジ(裏)

美大、デザインラウンジの「裏」の話を、手羽イチロウとその仲間がお伝えするブログです。

2014年09月22日

TOKYO 2020 大会エンブレムデザイン募集

とうとうアレが募集がスタートした手羽です。

え?アレだとわからない?
このタイミングでアレと言ったらアレに決まってるじゃないですか!
2020東京オリンピックのマークです!

 

オリンピック招致ロゴマークは一般公募をかけ、当時の女子美生(その後、藝大大学院に進学)のデザインが採用されたのは有名な話。
ホンチャンのロゴマークはどんなパターンで募集が始まり審査されるのか、いや、もしかしたら募集せずに代理店がこっそり内々で決まめるんじゃないか?
いろんな憶測があったんですが、このような形での募集になったようです。

TOKYO 2020 大会エンブレムデザイン募集要綱(抜粋)

【エントリー期間】
2014年9月12日(金)-10月10日(金)正午締め切り
※組織委員会HPよりエントリーしてください。

【提出期間】
2014年11月4日(火)-11月11日(火)正午必着

【応募資格】
東京ADC賞、TDC賞、JAGDA新人賞、亀倉雄策賞、ニューヨークADC賞、D&AD賞、ONE SHOW DESIGN のうち、過去に2種以上受賞( 佳作・ショートリスト・インブックは対象外)しているデザイナー・グラフィックデザイナー・アートディレクター。
[補足] 同一賞2回以上の受賞者も含む。
・デザイナー個人としての応募であること(事務所・会社名義での応募は不可)
・日本語でのコミュニケーションが可能な方(通訳によるコミュニケーションも可)
・日本国内での行事・打合せ等に参加可能な方

【審査委員】
・永井一正 日本グラフィックデザイナー協会特別顧問
・浅葉克己 日本グラフィックデザイナー協会会長
・細谷巖 東京アートディレクターズクラブ会長
・高崎卓馬 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会クリエーティブ・ディレクター
・平野敬子 デザイナー/ビジョナー
・片山正通 インテリアデザイナー
・真鍋大度 メディアアーティスト/プログラマー/インタラクションデザイナー
・長嶋りかこ グラフィックデザイナー

【最終審査オブザーバー】
・室伏広治 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会スポーツディレクター/理事/オリンピアン(陸上)
・成田真由美 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事/パラリンピアン(水泳)

【賞金】
当選作品に対する賞金 ・エンブレム制作及び著作権譲渡対価:100万円(税込み)
副賞:2020年東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会開会式へご招待させていただきます。
入選作品(8名程度)に対する賞金・エンブレム制作及び著作権譲渡対価:10万円(税込み)

1964東京の時、亀倉雄策さんが審査委員長を打診されて「私は審査する側ではなく応募する側」と断った逸話があります。
だから「あの人達」の名前が入ってなくて、インテリアデザイナーの空デ・片山先生が入ってるのかな、と深読み。

でも、この規模のデザインで賞金100万なんですね。
これからのデザイナーの地位のためにもっとお金を出してもいいんじゃないかと思うんだけど・・・完全な名誉職ってことなのかな。

 

さて、手羽が一番気になったのは、すごく特徴的な応募資格です。

東京ADC賞、TDC賞、JAGDA新人賞、亀倉雄策賞、ニューヨークADC賞、D&AD賞、ONE SHOW DESIGN のうち、過去に2種以上受賞( 佳作・ショートリスト・インブックは対象外)しているデザイナー・グラフィックデザイナー・アートディレクター。
[補足] 同一賞2回以上の受賞者も含む。

そこでどれくらいの人が該当するのか調べてみました。
ただ、外国の賞であるニューヨークADC賞、D&AD賞、ONE SHOW DESIGNは英検3級の手羽には敷居が高すぎるので(どこがグローバル)、日本の賞「東京ADC賞」「TDC賞」「JAGDA新人賞」「亀倉雄策賞」だけをチェック。

まずは簡単なところで、JAGDA新人賞。
JAGDA

これは一覧が公開されてます。
JAGDA:JAGDA 新人賞
しかし、廣村さんとか原先生とか写真が若い・・・。

 

次に亀倉雄策賞

亀倉

こちらも一覧サイトがあるので簡単に調べることができました。
JAGDA:亀倉雄策賞
さすが亀倉賞はデザインに疎い手羽でも知ってる人ばかり。

 

で、ここから難しくなるんだけど、東京ADC賞

ADC

結論を先に書くと、すんごく中途半端なデータです(キリッ)
というのもデータが全然なくて・・・・。

ADC展をギンザ・グラフィック・ギャラリーで毎年やってるわりには受賞者リストがないんですよ。
2014年-2011年まではいろんなところからなんとか見つけることができたけど、2010年以前がなかなかなくて。
なので2008年まで作ってやめちゃいました・・。
「年鑑を買え」ってことなんだろうなあ・・。
肩書が「コピーライター」「フィルムディレクター」「フォトグラファー」は外し、「クリエイティブディレクター」は入れる・・・というルールでやったけど、2010年以前のものは肩書がわからないのでゴッチャになってます。

 

そして最後はTDC賞

TDC

TDC賞もリストがあるので調べるのは比較的簡単だったんですが、昔は金賞・銀賞・・・という形だったけど、途中から賞の名前がいろいろ変ってるんですよ。
どの賞を今回の対象賞にするかは判断が分かれるはずで、そこに手羽の意思が入ってる以上、あまり信用されても困るかも・・・。

 

というわけで、東京ADC賞(2008-2014)、TDC賞、JAGDA新人賞、亀倉雄策賞のうち、過去に2種以上受賞されてる(と思われる)方は手羽調べだとこうなります。

候補者リスト

これだけでも約80名ってことですね。
ここに2007年以前の東京ADC賞、ニューヨークADC賞、D&AD賞、ONE SHOW DESIGNが加わると、ある情報筋の話によると、300人ぐらいが対象になるんじゃないかという噂。
といっても、野田凪さんみたいに亡くなった方、平野敬子さんや長嶋りかこさんのような審査員、パッケージデザイナーも含まれてるので厳密にやるともう少し減るはずです。
それにしてもJAGDA新人賞は対象なのにJAGDA賞は含まれないところがデザイン素人には面白いっす。

Category :

Comments ( )