天津、再爆発で消防隊員１２人犠牲　死者計５０人に

　中国・天津市の「浜海新区」の危険化学物質倉庫で１２日夜起きた爆発事故は、１３日夕までに死者５０人、けが人は７００人を超えた。現場は中国の主要港に造られた経済改革区。進出する日系企業への被害に加え、通関業務などの経済活動への影響も懸念されている。

　爆発の範囲は５３００平方メートルに及び、１３日夜も消火活動は続いているが、再爆発の恐れもあり難航。行方不明者もおり、死傷者はさらに増える可能性もある。

　１３日会見した同区幹部によると、１２日午後１１時前、自動車が燃えているとの通報を受けた消防隊が現場に駆けつけると、積んであった多数のコンテナが激しく燃えており、午後１１時半ごろ約３０秒の間隔を置いて２度の大きな爆発が起きた。

　この間に次々と新たな消防隊が投入され、１２人の隊員が犠牲になった。