アラン・ケイン《忘れられた器たちの棲み家 : Home for Orphaned Dishes》 2011年
整然と並べられた数々の器は、1960年代から70年代のイギリスにおいて注目を集めた、ろくろで形成された庶民的な工芸復古時代を象徴する陶磁器です。大量生産品やモダンデザインの器に代わり人気となりましたが、その後の流行の変化とともに「格好よくない地味な物」と思われるようになり、現在では多くの家庭で台所の戸棚や屋 根裏などの片隅に眠っているそうです。この作品の作者である英国人の美術家のアラン・ケインは、知人のリンダ・モリス氏 からこの陶磁器のコレクションを見せてもらった時に「格好よくない地味な物」と思い込んでいた陶磁器の見え方が大きく変わり、ものは見方によって価値が変化するということに改めて気がつかされたと言います。そしてものの価値や、ものと人々の関わりをテーマとしたインスタレーションを制作しました。まだ器が並べられていないスペースには、鑑賞者が自分の家から持ち寄った「一番不要な器」が次々と並んでい きます。一番不要な器を寄付する時、その器にまつわる記憶を思い出したり、そのものと自分との関係性を考えたりすることになります。ぜひご自宅に眠っている「一番いらない器」をご持参のうえ、本作品に寄付・ご参加ください。この作品は鑑賞者が関わりを持つことによって、作品が拡張していく参加型のインスタレーションです。
器の受入について
| 受入期間 | 7月18日~10月4日(当展覧会会期中)10:30~11:00 、15:30~16:00 |
| 受付場所 | ギャラリーC(展覧会会場内) |
| 受付方法 |
①展覧会入口カウンターにて、本作品に参加する旨をお伝えください。 ※会場内への手荷物の持ち込みはご遠慮いただいております。荷物持ち込みには、必ず作品参加の旨をお伝えください。 ②作品横のカウンターにて、スタッフが器を受け取ります。受け取りの際に、その器について簡単な説明を用紙に記入して頂きます。 ※作品への展示作業は美術館職員が後日行います。 |
| その他 |
※器の受入には観覧料が必要です。 |
《忘れられた器たちの棲み家》No.2
ニックネーム:えるふぁ
器がねむっていた場所
祖母の家の祖父の棚
器がねむっていた理由
お酒好きの祖父が持っていたもの。祖父の没後、食器棚にそのままにされていたそうです。同じものが4つほどありました。うち2つは知人のもとへ。1つは我が家に。最後の1つがこれです。
受付日:7月25日
《忘れられた器たちの棲み家》No.1
ニックネーム:オーノー
器がねむっていた場所
本棚の上でホコリをかぶっていた
器がねむっていた理由
食器として使っても、乗せたものがあまりおいしそうに見えないと思った。
受付日:7月23日