韓国国防部の韓民求(ハン・ミング)長官は11日、今後DMZ内に北朝鮮兵士が一歩も踏み込めないよう、韓国軍の作戦概念を攻撃的なものに見直すと発言した。まず2カ所で北朝鮮に向けた拡声器放送をすでに開始しているが、これに加えて今後朝鮮人民軍兵士がDMZに入り込んできた場合、警告や威嚇射撃を行わず直ちに銃撃を行うことも検討しているという。韓国軍兵士を保護し、北朝鮮の挑発行為を阻止するために必要であれば、むしろこれ以上に厳しい対応を取る必要もあるかも知れない。
北朝鮮を脱出した兵士や政府関係者などによると、北朝鮮政府は拡声器を使った宣伝やビラ散布を最も嫌い、恐れているという。ところが韓国軍は2000年の南北首脳会談を前にビラ散布を中断し、04年には拡声器を使った宣伝も取りやめた。南北が軍事的に対峙し緊張する状況を少しでも和らげることがそのねらいだった。ところが北朝鮮はこのような韓国側の善意に対して常に軍事行動で応えてきた。
韓国政府は今回、北朝鮮に対して様々な対応を検討しているようだが、その中に北朝鮮が最も恐れている事項をリストに含め、それらをいつでも実行できるよう準備しておかねばならない。また国際社会との協力や北朝鮮の反応などを総合的に見極め、引き続き冷静かつ正確に対応できる準備と態勢が必要だ。