韓国製太陽光無人機、成層圏飛行に成功

航宇研の「EAV3」
バッテリーを改善すれば長時間の滞空も可能に

韓国製太陽光無人機、成層圏飛行に成功

 通常の飛行機よりはるかに高空を飛べる太陽光無人航空機が、韓国で開発された。

 韓国航空宇宙研究院(航宇研)は11日、太陽光エネルギーで飛行する高高度無人機「EAV3」が、高度1万4000メートルの成層圏の試験飛行に成功したと発表した。この無人機が商用化されれば、人工衛星にかわる地上監視はもちろん、通信基地局としても活用できる。

 航宇研によると、EAV3は今月5日午前8時30分に全羅南道高興の航宇研高空センターを離陸し、最高高度1万4120メートルまで到達した後、午後5時30分にセンターへ帰還した。EAV3は、胴体が軽い炭素繊維で作られている。胴体の長さは9メートル、翼の長さは20メートルに達するが、重さは53キロほどだ。

 この無人機は、昼間は翼の上の太陽電池から電気の供給を受け、夜間は昼間に蓄えた電気でプロペラを回して飛ぶ。最大25時間まで飛行が可能で、最高速度は時速70キロ。通常の飛行機は、風雨や雲などがある高度1万メートル程度の対流圏を飛行するが、EAV3はその上の成層圏を飛ぶように開発されている。成層圏には雲がなく、太陽光を動力として活用する上で有利だ。また、天候の影響を受けないため、長時間滞空して地上を監視しやすい。

 太陽光無人機は、世界の航空業界が開発競争に乗り出している分野だ。今のところ、成層圏で2週間以上の長期飛行に成功した企業は、英国キネティック社とゼファー社の2社しかない。

 航宇研のキム・スンホ固定翼機研究団長は「EAV3のバッテリーの性能を改善し、衛星通信設備を載せれば、無着陸世界一周もできるだろう。成層圏の無人機は、開発や打ち上げの費用が高い人工衛星を代替することができる」と語った。

パク・コンヒョン記者
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