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タコの全遺伝情報を解読 生態の謎解明へ
8月13日 5時33分

タコの全遺伝情報を解読 生態の謎解明へ
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とても賢い動物として知られるタコのすべての遺伝情報の解読に、日本やアメリカの研究チームが成功し、謎の多いタコの生態の解明につながるものと注目されています。
沖縄県にある沖縄科学技術大学院大学や、アメリカのシカゴ大学などで作る研究チームは、無脊椎動物の中でも特に高い知能を持つとされるタコのすべての遺伝情報を、3年かけて解読しました。
その結果、生命の設計図とも言われる、一組ずつ対になった塩基と呼ばれる遺伝情報が、27億対と、31億対あるヒトとほぼ同じであることが分かりました。
また、体の元になるたんぱく質を作る3万余りの遺伝子のうち、1割がタコにしか見られないもので、これらの遺伝子は、皮膚や手足など神経が集まる部分から多く見つかったということです。
タコは体の色を自在に変えられるほか、餌を見つけると瞬時に手足を伸ばして捕まえることができるなど、神経が関わる組織が発達していますが、その生態や進化の過程は謎に包まれています。
研究を行った沖縄科学技術大学院大学のオレグ・シマコフ研究員は、「無脊椎動物の中でも並外れた知能や能力を持つタコの謎にゲノム研究で迫っていきたい」と話しています。
今回の成果は、日本時間の13日に発行されるイギリスの科学雑誌「ネイチャー」の表紙も飾り、世界から注目されそうです。

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