日本プロ野球界で「韓流の新星」が輝きを増している。
千葉ロッテマリーンズの右腕投手、イ・デウン(26)がチームの主軸になろうとしている。イ・デウンが今季挙げた勝ち星はチーム最多の9勝(2敗)。9勝は韓国人投手が日本プロ野球で挙げたシーズン最多勝だ。これまでは具台晟(ク・デソン)、趙成ミン(チョ・ソンミン)らが記録した7勝が最多だった。イ・デウンは11日の楽天ゴールデンイーグルス戦(コボスタ宮城)で4イニング無失点の好投を見せた。しかし、1-0とリードした5回表、降雨ノーゲームが宣言され、惜しくも10勝目はおあずけとなった。
イ・デウンは2007年シンイル高を卒業、米大リーグのシカゴ・カブスと契約した。昨年までマイナーリーグでプレーしていたが、今シーズンに日本に来た。シーズン序盤は時速155キロメートル前後の剛速球と甘いマスクで注目されたが、成績は期待に及ばなかった。チームで5人目の先発投手となり序盤9試合で6勝1敗を記録したが、防御率は5.03と振るわず、中継ぎに投手に回された。試合の中盤と最後を抑える役割を担うことになり制球力がアップ、自分が与えられた役割をきっちりと果たすようになったイ・デウンは14試合に出場、2勝1敗、防御率1.33をマークした。
先月30日には先発に復帰して7イニングを無失点に抑える活躍をし、その後の登板でも6と3分の1イニング投げて相手打線をきっちり抑えるなど、生まれ変わったような活躍をしている。中継ぎのころから26イニング無失点が続いているところで、一時5点台まで上がった防御率は3.29まで下がった。