ソウル=東岡徹
2015年8月12日19時24分
12日午後0時40分ごろ、ソウルの在韓国日本大使館前で開かれていた慰安婦問題に関する集会で、80代の韓国人男性が体に火をつけた。歴史認識問題などで日本政府に抗議するため、焼身自殺を図ったとみられる。
近くにいた参加者らが火を消し、男性は病院に搬送された。男性はほぼ全身にやけどを負い、意識不明の重体。
警察当局や主催団体などによると、男性は韓国南西部・光州市に住んでおり、戦時中に朝鮮半島出身の女性が軍需工場などに動員された問題の解決を求める市民団体で活動していた。男性が持っていたとみられるカバンから文書が見つかり、父親が抗日運動をしていたことや「日本人が過ちを悔いておらず、我慢できない」といった趣旨が書かれていた。
集会は、慰安婦問題の解決を求めて毎週水曜昼に日本大使館前の路上で開かれている。男性も集会に数回参加したことがあったという。
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