はるちゃん 待ってるね
2015年8月8日 立秋の日
午後9時30分ごろのことでした
はるちゃんが息を引き取りました
一緒に暮らすようになってから
10年目の夏でした
その数か月前
去年の秋から冬頃
ねこ達の体調の悪化はピークに達し
とみーちゃん
ぽんぽん
まぐろちゃんが相次いで息を引き取りました
ひとり倒れると
またひとりが病になり
それが倒れると
また別なねこ達が体調不良になる
病院に行って検査しても
心因的な物と言われ
薬を処方されても治らず
一体どうしたらいいんだろう?と窮していました
そんな時でした
あめで
水をたくさん飲ませるようにとのアドバイスを受け
その通りにしたら
体調悪化で食欲不振だったねこ達が
次々食欲を取り戻していき
少しづつ元気になっていきました
でも一人のねこの体調がよくなると
また別なねこが具合を悪くしていきます
水を飲ませるようになっても
ひとり治っても
別な一人の症状が悪化する
その流れが続きました
その内
症状に合わせて
水を大量に飲ませるだけでなく
胃が荒れてる時は牛乳や
そして水だけで
塩分糖分が足りなくなりそうな時は
飲む点滴と言われてる
スポーツドリンクを併用しながら
何とか対処していました
はるちゃんの食欲が落ちたのは
8月になってからのことでした
8月になって
からすに変わり
うちのまわりで
けたたましくあぶら蝉が鳴くようになりました
昼だけではなく 夜も
はるちゃんはそれまで
うちのねこ達で
1-2を争うくらい食欲旺盛なにゃんこちゃんだったのですが
いつの間にか
まぐろや鶏肉だけでなく
大好物のシーバも食べなくなり
ミルクも飲まなくなりました
なんとか
食欲が上がるようにと
もっとも大好物のフリーズドライササミもとりよせたのですが
おいしそうに
ペロペロとは舐めても
香りは嗅いでも
食べることはできませんでした
なので
水分補給と
点滴替わりのスポーツドリンク補給も数日以上続け
それが2週間ぐらい続いた頃のことです
ちょうど
3日前ぐらいのこと
その夜
あぶら蝉の鳴き方がいつもにましてとても激しくなりました
それと同時に
はるちゃんの体から急速に水気が抜けていくのを感じ
体から力が抜け
手足がぶらんとしてるのを感じました
慌てて水分補給をしたところ
少し元気になったのですが
でも呼吸は荒く
今にも息を引き取りそうな感じでした
そして
ちょうどねこの森にごはん配りをする時間でした
でも
このまま置いてくと
その間に息を引き取ってしまうかもしれない
そう感じました
その時想いました
そうだ
はるちゃんを連れてこう
もし呪がアパートに向けられてるなら
少しそれをそらすことができるかもしれない
そして
ちくさあの海さんに連れて行こう
それではるちゃんを治してもらおう
そう想って
ねこの森のごはん配りに
はるちゃんを連れて行き
その後
ちくさあの海さんに連れて行きました
ちくさあの海さんには
はるちゃんを
1時間は海辺で休ませるように言われました
はるちゃんは最初 海を見て泣いていたのですが
海風を浴び
波の音を聞くうち
次第に
泣くのをやめ
気持ちよさそうに寝息を立て
呼吸も落ち着いていきました
翌日
はるちゃんの具合は
とてもよくなりはじめていました
いつも飲ませるのが
大変な水分も
するーっと飲めるようになったので
翌日も
海さんに連れて行き
はるちゃんは海を見ながら
じっと海のリズムを心地よさそうに聞いていました
翌日
はるちゃんの容態がより安定したので
スープと
水分補給をした後
その日は
くまちゃんの仕事があったので
共に出かけ
帰りにはるちゃん用のすのこベッドを買って
猫たちのごはん ねこの森のごはんを買ってから
帰宅しました
でも家に帰ってみると
はるちゃんの体は
まったく動いていませんでした
椅子にもたれかかり
ぐたっとした様子
息はかろうじてしているようなのですが
体は固くなって
頭もぐったりして
目も体も動いてない状態でした
慌てて
お水を飲ませたところ
呼吸がなんとか吹きかえし
手足も少しだけ動かせるようになったのですが
でもよたよたとすぐに倒れ込んで
苦しそうに息を続けています
私はそれを見て想いました
ぽんぽんちゃんやまぐろちゃんが
息を引き取る直前と同じ症状
もう手遅れかもしれない
でも
出る前は具合はよくなっていたのに
たった数時間でこんなに容態が悪化するなんて
家に残さなければよかった
連れてけばよかった
くまちゃんが心配そうに
はるちゃんを抱きかかえ
はるちゃんを腕枕して
やさしく撫でながら添い寝していました
はるちゃんは
くまちゃんと向き合うような形になって
はあはあと息をしています
その後も
くったり意識が抜け落ちそうになると
少しお水を飲ませて
意識を取り戻す感じだったのですが
でもそれ以上
元気になる様子はありませんでした
苦しそうな呼吸をし続けていました
私は言いました
「
はるちゃんは永遠に生き続けるよ
もしもこの身体がダメでも
でも意識と記憶を保ちながら
すぐに生まれかわれるよ
でもおねがい
なるべくなら この身体のまま生き続けて
はるちゃんならできるはず
はるちゃんは今まで危なかった時も
何度も跳ね返してきてた
だからはるちゃんならできるはず
みんなたすけて 」
そうおいのりすると
はるちゃんは
目を見つめ返して
こう言いました
「
やってみる 」
はるちゃんの目は
息絶え絶えでした
でも目は生き続ける
意志を発していました
くまちゃんは
そんなはるちゃんにずっと添い寝していました
私はどうしたらいいんだろう
そう想っていると
声が聞こえてきました
「
急いで
アパートの
外の角に
水をまいて
蝉は空気で動き方が変わるから 」
そう誰かに言われたので
私はアパートの外の角に出て
慌てて水を撒きに行きました
10分以上水撒きをして
戻ってみると
部屋の空気は少し微妙に変わっていました
外のあぶら蝉の鳴き声も
少しリズムが乱れるようになりました
でも部屋の空気は変わっても
はるちゃんの容態は変わらず寝たきりのまま
そのまま1時間ほど
ハアハア言いながら
なおも苦しそうに 戦っているようでした
私はその日買った
すのこのベッドをはるちゃんの下に敷きました
そして海の音をかけました
そうすると
はるちゃんはすのこから湧くひのきの香りと
海の音を気持ちよさそうにしていました
くまちゃんは
はるちゃんと見つめ合いながら
そして泣きながら じっとはるちゃんを腕枕していました
私もはるちゃんの横で
撫でながら はるちゃんの傍に寝ました
その時
はるちゃんの目の光が変わるのを感じました
急に何かを想いだしたようでした
そんなイメージがテレパシィで脳裏に見えました
はるちゃんの前世の記憶が見えました
それは
以前はるちゃんが話していた
500年以上前のえんちゃんとの記憶よりもっと昔
1000年以上前
2000年近く前の記憶のようでした
記憶の中のはるちゃんは
原野のようなところで
人間の男の人と添い寝していました
その男の人は
くまちゃんにとてもよく似た男の人でした
私はそれを見て感じました
そうか
はるちゃんを拾う直前に
はるちゃんが無意識的に
くまちゃんのお店に行ったのは
はるちゃんの深層記憶が
くまちゃんのことをおぼえていたからなんだ
ずっと前の
前世から
はるちゃんとくまちゃんの系譜はつながりがあって
それで幼くて
死にそうだったあの時に
はるちゃんは無意識的に
魂がつながりがあったくまちゃんの系譜を頼ってきたんだ
はるちゃんはそれを
今 意識で想いだしたんだ
今こうして 添い寝したことで
はるちゃんがくまちゃんと添い寝したことで
はるちゃんは1000年以上前の記憶を想いだしたんだ
でも
はるちゃんはそれを想いだしながら
息は 苦しそうでした
目の奥は
生き続ける 生き続ける
その意志を発してるのに
体にとりついた
何かの想念が阻もうと
蠢いてるのを感じました
ふたりで挟むように
はるちゃんの添い寝しながら
はるちゃんに聞きました
一体だれが攻撃しているの?
誰がやらせてるの?
誰がはるちゃんや
ねこちゃん達を攻撃させてるの?
わかる?
するとはるちゃんに
攻撃した人の姿を見せられました
ある骨型の男の人の姿が見えました
それはちょっと小柄な男の人の姿
昔 知人の父親にもいた骨型の系譜で
その知人の父親のみならず
同じ骨型の集合体が攻撃しているようでした
その体格と同じ骨型の人には
今の都知事に似た人もいるようでした
その骨型の集合体は
必要とされたい願望がとても強く
そして必要とされたいあまりに
夢で良い物と想った物を見つけると
ドール達を使役して 生霊や寺のコードも使って
電気もからすもあぶらゼミも使役して
やみくもにエネルギーを運ばせてるようでした
夢の中で良いと想った物が
ねこのエネルギーとわからずにつけかえてるようでした
その内
はるちゃんの息が
少しづつ小さくなりました
そして
すぐに
はるちゃんは苦しそうに
あー あー
あー
何度か今まで発したことのない
あーという声をあげました
はるちゃんがんばって
はるちゃんなら跳ね返せる
できるはず
でも何度か
声を発した後 はるちゃんの息は止まりました
そして
動かなくなりました
はるちゃん!
私は叫びはるちゃんの体を抱きかかえました
でもはるちゃんは
テレパシィで
こう言い残しました
「
はるちゃんのエネルギーを奪った者達の序列を無くす
そしたら戻ってくる 」(はるちゃんの言葉)
私は泣きながら
でも
はるちゃんの目を見つめながら
「
待ってるね
すぐに戻ってきてね 」
と
言いました
その時です
はるちゃんが
昔あった情景を想いださせてくれました
それははるちゃんと暮らし始めた時のこと
私 はるちゃん そしてある女性は
くまちゃんが運転する車に乗り 高速道路を走っている車内の情景でした
その女性ははるちゃんの喉を
「
お話してるみたい 」と触りながら
はるちゃんと私の気をぐるぐる回していました
その時は気づかなかったけど
気をシャッフルして
私とはるちゃんの気を回しているのが見えました
高速の中で
車という密室で
はるちゃんという猫と私のエネルギーが シャッフルされたようでした
そういえば
私ははるちゃんと暮らしてから
子供っぽい性格がじょじょにおとなしくなった気がする
そうか
あれもあの女性が
はるちゃんと私の表面の気を交換こしたからなんだ
でも
何故その女性は
私とはるちゃんの気をシャッフルしたんだろう?
でもねこ達が夢で人間の姿に見えたのは
ねこ達を攻撃してる小柄な男性の骨の集合体が
ねこ達を攻撃したのも
あの時
私の気と はるちゃんの気がシャッフルされたことも関係してるのかもしれない
そう想いました
はるちゃんは
今 私の隣で 安らかに横たわっています
想えば
このブログ
幻の桜をはじめたきっかけは
はるちゃんと出会ったことからはじまりました
最初
病院に連れてった時
この子はウイルスもちだから
いつ危なくなってもおかしくない
そのようなことを言われたけれど
はるちゃんは
うちで一二を争うくらい食欲の旺盛さを見せ
その食欲で
度重なる困難を何度も退けてきました
今度も退けられると想っていました
今はこれ以上
あまり書くことは想いつきません
ただ今日こんなことがありました
はるちゃんが息を引き取った翌朝
私は何故か
はるちゃんの傍で葡萄を食べ
そしてその後
はるちゃんに言われて
外のお店で大好物を食べるようにとすすめられました
ショックが冷めやらないのに
なんでこんな日に外食なの?
そう想ったのですが
言われるまま
急いで支度をし
あわただしく外食をしました
でも美味しいものをひさしぶりに食べました
おいしいごはんを食べた後
想いました
そうか
なかよしさんがなくなった後
ねこ達が ごはんをいっぱい食べるのは
なかよしさんが早く復活してもらいたいから
とこないだ書いたけれど
はるちゃんは
私にもそれをして欲しかったんだ
そういえば
人間も通夜や葬儀の後
ご馳走を食べる
あれも
食べるエネルギーで死者を早く生き返らせたいからなんだ
ごはんを食べた帰り道
今日食べたごはんのエネルギーが
はるちゃんに注がれていくのを感じました
はるちゃん
待ってるね