金大中夫人の訪朝当日、韓国政府が北に高官級協議を提案

北朝鮮、書簡の受け取りを拒否
金大中氏夫人側「不適切」との反応

 故・金大中(キム・デジュン)元大統領夫人で「金大中平和センター」理事長の李姫鎬(イ・ヒホ)氏が訪朝した今月5日、韓国政府が北朝鮮側に対し、高官級対話を提案していたことが、10日までに分かった。

 統一部(省に相当)の鄭俊煕(チョン・ジュンヒ)報道官はこの日、定例記者会見で「政府は今月5日、統一部長官の名による書簡を通じ、北朝鮮側の統一宣伝部長(金養健〈キム・ヤンゴン〉氏)に対し、南北の高官級会談を行い、南北間の相互の関心事項について包括的に協議することを提案した」と発表した。だが北朝鮮側は「上から指示された事項はない」として、書簡の受け取りを拒否したという。

 鄭報道官は「韓国の当局が公式な対話を提案する書簡を送る意思を伝え、十分に検討する時間を与えたにもかかわらず、北朝鮮が受け取りすらしなかったことは、南北関係における初歩的な礼儀すら欠いており、遺憾の意を表する」と述べた。だが、韓国政府が李姫鎬氏の訪朝当日、北朝鮮側に別ルートの高官級対話を提案したことが適切だったかをめぐり、異論もないわけではない。金大中平和センターのパク・ハンス企画室長は本紙の電話取材に対し「われわれも訪朝期間中(6日)に平壌で、北朝鮮側から韓国政府の書簡の話を聞いた。なぜあの時点で政府が書簡を送ろうとしたのか。当惑しており、北朝鮮側も不快だったのではないか。適切ではなかったと思う」と述べた。

 これに対し鄭報道官は「光復(日本の植民地支配からの解放)70周年を迎え、離散家族の問題をはじめ、停滞している南北関係の進展を図るため、少しでも早く当局間の対話が必要だという立場で、高官級協議を提案した。李姫鎬氏の訪朝とは関係ない」と釈明した。

キム・ミョンソン記者
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