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 東京電力福島第一原発がある福島県大熊町から県内に避難中の蜂須賀礼子さん(63)は、複雑な心境で再稼働を見つめた。「福島には今も故郷で暮らせない人がいる。現実を、みんな知らないのだろう」と話す。

 大熊町で生まれ育った。小学生の時、商店街にある実家の一角を、原発建設の足がかりとなる現地事務所として、東京電力が間借りしたのを覚えている。

 建設が進むにつれ、ふる里は変貌(へんぼう)を遂げる。冬場は出稼ぎする人が多かった町に、人が増え、商店街は活気づいた。