自分が話すのと相手の話を聞くのではどちらが好きでしょうか?
多くの方は、聞くより話す方が好きなのでは。 それは、あなた以外の人でも同様です。多くの人は自分の話を聞いてもらいたいと思っています。ですので、「自分が話す」ことを中心とするのではなく、 「相手の話を聞く」ことを重視することで相手の気持ちをよくすることができます。
自分は聞き上手と思っていても、相手は話したいという欲求を満たせず、反対に聞き下手に思われているかもしれません。 ではどのようにしたら、相手が気持ちよく話すことが出来る「聞き上手」になることができるのでしょうか?
聞 き下手な人は、相手に「ちゃんと聞いているのかな」と思わせてしまう行動を無意識に行っています。 そんな、無意識に行っているかもしれない聞き下手なパターンが当てはまったら要注意。オレンジ内のポイントをチェックして聞き上手になるテクニックを身につけていきましょう。
1. 相手の話を最後まで聞く
相手の話を途中で遮って自分の考えを語りだす、これはもう聞き上手とは真逆の行為です。 誰だって話を途中で遮られたら気分が悪くなります。 自分では案外気づいていないもので、思い返したらよく相手の話を遮っているという方は要注意です。
2. 相手の意図に沿った質問をする
自分が本当に興味のあることであれば、いろいろな疑問がわいて質問をしたくなりますよね。 逆に言えば、質問をまったくしないと「この人はこの話題に興味ないのかな」と思わせてしまうのです。
聞 き上手な人になるためには、相手の話に積極的に質問していくようにしましょう。 ちゃんと話を聞いていなければ質問は出てきませんので、「質問する」=「ちゃんと話を聞いてくれている」 + 「話に興味を持ってくれている」という2つの姿勢を表す効果があります。 ポイントは自分が聞きたいことを聞くのではなく、相手が話したいことを察した質問を考えて、相手が話したいことは話せるように導いてあげましょう。 どうしても質問が思いつかない場合には、「それでどうなったの?」「するとどうなるの?」といった話の先をうながす質問をするとよいでしょう。
3. 相槌のバリエーションを豊富にする
質 問をしないという聞き下手な行動にもつながるのですが、「うん」「へぇ」と一応相槌は打つものの、リアクションが薄く、話が終わった後に質問しないなど、 相手からすると明らかに反応が薄い人にはそれ以上話す気がなくなってしまいます。相槌のバリエーションが少ないパターンは特に男性に多く、女性にとっては 「ちゃんと聞いてくれていない」という不満になります。
4. 相手を観察して、動きを真似てみる
相手が話をしている時にあさっての方向を向いていたり、携帯を見ていたりしてしまっては、話し手は自分の話に興味がないと思ってしまいます。しっかり話する相手を見て話を聞かないと、内容も入ってきませんよね。
携 帯を使いながら話を聞くなんていうのはもってのほかです。話を聞くときは相手の顔や体の動きをしっかり見て、観察しながら聞くようにしましょう。そして、 話し手の動きを真似てみましょう。これはミラーリング効果といって、人は自分と同じような動きをする人に安心感を感じるようになります。同じ理由で、話し た事をそのまま言い直す「オウム返し」も、話し手に安心感を与える事ができます。ただしどちらも過剰にならず、相手が気にならない頻度になるように気をつ けましょう。
5. 相手目線でアドバイスをする
相手が求めていないのに、アドバイスをするのは余計なお世話です。 求められたらアドバイスをするべきですが、話を聞いてもらいたい相手に求められてもいないアドバイスをすると相手を不快にさせてしまうことが多いでしょう。
聞 き上手になるには、求められていないアドバイスはせず、話を聞くことを重視しましょう。 求められればアドバイスをしますが、相手の気持ちを考えたアドバイスをし、 話を聞いてもらいたいという相手の欲求を満たしてあげましょう。 「自分のアドバイスで解決してやろう」という傲慢な気持ちでするアドバイスは、自分のアドバイスをしたいという欲求を満たすための行為と言えます。 話し手は、ほんとに親身になってくれているのか、自分の意見を言いたいだけなのかというのは意外と伝わってしまうものなので注意が必要です。
6. 相手に会話の主導権を持たせる
聞き手が主導権を握って進める会話は、相手への質問を交えていても聞き上手とは言えません。 質問でうまく相手の話したいことを引き出すことは必要ですが、自分に主導権がない会話というものは話していても気持ち良くないものです。
いかがでしたか? 相手の話に耳を傾け、言いたいことをきちんと理解するのはコミュニケーション力の第一歩です。聞き上手になって、ワンランク上のコミュニケーション力を手に入れましょう。
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