他の人も既に言ってるけど、監督のインタビューとか少しでもみた?
監督本人がフェミニズムとかの思想的観点から作ったんではないと公言している。男の所有する妻を別の男が奪うのと、男が所有する妻を女が奪うのじゃ話の筋が全く違ってくるから、物語の構成上の必然としてああなった、別に女性の人権云々ではないと言っている。だからそもそも、思想的な映画として分析するのがおかしい。(反転すればフェミニズム映画として信奉するのもおかしいと自分は思うんだけど、それはここでは別の話なので。)
あと、イモータン・ジョーがカリスマ性によってあの世紀末的世界観の中、ひとつの社会を統制しているのは確かに能力として勿論凄いが、
>彼の砦の周囲には人が集まり障碍者でも生活できるような状態だった
って確かにそうだけど、砦内部のウォーボーイズと砦下の病人・障害者たちじゃ明らかに生活レベルが違うのは明らかじゃん。砦下の人々は泥水飲まされ、身体もろくに洗えず汚い身なりで、皆ガリガリ、ろくにご飯も食べられない状況なのは明らか。勿論、あの世界観で弱者を切り捨てる統治機構は理に適っているし、倫理的観点はともかく全体として生き抜くための手法としておかしいとは思わないが、同じ口で
>フュリオサの故郷の老婆たちが追いはぎをやっていたのだった。老婆は語る。汚染によってかつての緑の地は消え去り、旅人を待ち伏せて殺して生活していると。(出で立ちはなかなかキマッテいたけど、人の善意を悪用した卑劣な一族だ。)
というのはダブスタでしょう。あの世界で生きるために「弱者を劣悪な環境に置く」という倫理的な問題は無視するのに、ここでは「善意を悪用した」と、生きるか死ぬかではなく倫理や善悪で断罪するのは矛盾している。老婆たちもジョーと変わらず、生きるために倫理的ではない行動をとっているだけだ。フュリオサ達に好意的・協力的なのは身内だからというだけで、それ以外の点ではとくに「善人」として描かれていることもない。勿論フュリオサ自身も善人ではなく、自分の身内と目的の為に行動しているだけなので、通りすがりの、明らかに追っ手のウォーボーイズではない主人公をぶっ殺そうとする。力と暴力が正義の世界観で倫理を持ち出すのはおかしい。
また同じように、縄張りの事を知らずに立ち入ってしまった「旅人」の主人公を、突然急襲、捕縛し、輸血袋としてモノ扱いするジョー達には何も言及しないのに、老婆たちのやり口だけを批判する点でも矛盾が明らかだ。勿論、生き残る事だけが正義に等しい世界観ではミスって捕まる主人公がマヌケなだけであって、生きるために他者を搾取するジョー達は倫理的には正しくないが、あの世界で生きるために行うという意味ではなんらおかしくない。
というかそもそも、法律も何もなく、「知らない奴・身内以外は敵なので基本的に殺す」「騙された方が悪い」「自分に従わないものは即殺す」みたいな追い詰められた世界観で騙して酷いとか沢山殺して酷いとか、何処に何があるのかさえごく近い周辺の事しかわからない情報不足に陥っている世界の中で、それでも旅立つ決意を固めたフュリオサ達に行き当たりばったりっていったり、なんというか全体的に言ってることがおかしいと思う。
はっきりいって貴方は女性を叩きたいだけだろう。思想は込めてないと言っている映画をアンチフェミニズムだと分析して、ミソジニーが滲み出ているよ。
ただ、
>(フュリオサがやったことは次世代の破壊であったことを示唆している印象的なシーンだった。)
というのはちょっと考えてなかったことで驚いた。実際、フュリオサ達は「子どもを兵士になんかしない」という信念を突き通す為にあんな事をしたのだが、あの世界観の中で戦わず、他者から奪わず生きていくというのは無理というか、夢を見過ぎだ。フュリオサやワイブズの理想のために(よりによって臨月の)ワイブズの一人や、協力してくれた老婆達一派がドンドコ死んでいくのは、フュリオサが最初に考えていた計画のようにうまくいくわけない、身内の犠牲なしで目的が叶うわけないということを示唆していて、フュリオサ達は美しいだけの存在ではなく、彼女らだって犠牲や死を生み出すという象徴的なシーンだという所は自分も共感する。
それと、他にハリウッド映画とかみたことある?ハリウッド映画って銃撃戦や爆発や戦いでモブがどんどん死んでいく映画いっぱいある。主人公の男女に関わらず、自分勝手な感情や目的で兵士や警官をガンガン殺していく主人公とか沢山いるだろ。何故かと言うと、そういう戦闘シーンが見どころだからというだけの理由。例えば、「ミスターアンドミセススミス」って映画では、夫婦が二人でそれぞれ勤めてた暗殺組織から抜ける為に、散々お世話になった組織を裏切って、数えきれないくらいの追っ手をぶち殺しまくった後「今は夫婦二人ラブラブで暮らしてまーすv」ってシーンで終わるんだぞ。そもそも派手な戦闘シーンで人が死にまくるなんてハリウッドのお約束じゃないですか。それこそグレンラガンの様に、正義のヒーローと悪の組織が戦って、落ちぶれたヒーローがまた立ち上がり再び世界を救うみたいなアニメのお約束と同じで。そのお約束に行き当たりばったりだとか、人死にすぎ主人公トラブル起こしすぎとか文句つけるのがそもそも変というか、ハリウッド映画そういうものだから貴方には合わないんじゃないかな。
フェミニズム映画としてみるのもおかしいけど、貴方の分析の仕方もかなり偏ってると思いますよ。全体の構成としての盛り上がり盛り下がりをどうしようとしたんだろうとか、主人公のマックスをどう絡めると面白いと考えて作ったんだろうとか、そういう観点から考えてみた方がきっと楽しいよ。
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フュリオサって強い女として描かれているのか? 最後までくじけなかったけど、あれは愚かさに属するものじゃ。。。
日本人から見ると、有るかもわからない正常な地を目指すなんて 馬鹿な賭けに見えるかもしれないけど、 キリスト教圏では何か宗教的な意味合いがあるんじゃないの?
そりゃあ日本はどこ行っても狭い島国だからなあ。 新しい土地を目指した経験ってせいぜい北海道くらいか。
そういえばユーラシア大陸の果てみたいな国なのに、 目指してたどり着いた地が日本列島だった っていう昔話を聞いたことないのは不思議なことかもしれん。
そういえばユーラシア大陸の果てみたいな国なのに、 目指してたどり着いた地が日本列島だった っていう昔話を聞いたことないのは不思議なことかもしれん。 え、東方見聞録ってそ...
民族大移動とか出エジプト的な民族や宗教のアイデンティティーのレベルで、 「困難な旅路の果てにやっと新天地にたどり着いたぜ。ここは日本列島!」っていう神話がないのかなーと...
神話的にはこの島国を作った神様の末裔っぽい扱いですものね。
神武東征がいちばん近いかな…
ジョーとフュリオサで決選投票したら、 封建的だが持続可能性を追求する社会と 先行きがかなり不安だが個人主義の社会 という対立軸になるのかな?
フュリオサは社会を変えようなんて思ってないでしょ。 社会と戦うことから逃げた結果、運命のいたずらか何かで社会のトップになってしまったというだけで。 明らかに破滅フラグ...
そっか、フュリオサは大義や理想を掲げてないんだ。 そんで、嫁を盗んで殺し合いしたり政権を強奪しようとしているわけか。 なんかフュリオサ一味の嫌な感じの理由が分かった気がす...
封建的だけどそこそこ有能な王が納めている国で、 皇太子を誘拐して国外逃亡を試みた将軍が 皇太子を取り戻そうと追ってきた元部下や国王をことごとく抹殺し、 特に実現したい理想...
何の勝算もなかったけどとにかく自由になりたかったからほんおわずかな望みに賭けて破滅覚悟で行動したら MAXという本当の気違いの破壊神みたいな男のおかげで思わず成功してしまっ...