太田泉生
2015年8月12日09時31分
夏休みなど長期休暇が明ける前後に、子どもの自殺が増加する傾向が、内閣府の調査で裏付けられた。いじめ対策や子どもの支援に関わってきた人たちは、「子どもの異変に敏感になって」と呼びかけている。
「実感通りの数字だ。休み明けに多くの子どもが自殺している現実を知ってほしい」。いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」理事の小森美登里さん(58)=横浜市=はそう話した。
1998年の夏休み中に、長女の香澄さん(当時15)がいじめを苦に自殺。教員や保護者への講演に取り組んできた。子どもの命を守るために「最も大事」と強調するのが夏休みだ。
「いじめに苦しむ子どもは、学校が始まる日を指折り数えて追い詰められている」。いじめが解消していると期待して登校したが変わらず、その落胆が自殺につながっていると見る。
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