カツオドリ:海のない埼玉県で発見 突風であおられたか?
毎日新聞 2015年08月11日 21時08分(最終更新 08月11日 23時04分)
小笠原諸島などの海域に生息する「カツオドリ」が、海のない埼玉県西部の越生(おごせ)町で発見された。同県生態系保護協会によると、記録の残る江戸時代以降、県内でカツオドリが見つかった例はない。
カツオドリは、漁師がカツオの群れの位置を知らせる鳥として名付けたことが由来とされる。今回保護されたのは、体長70センチの幼鳥。黒と灰のツートンカラーで、海鳥らしく水かきが大きい。
足などにけががあり、獣医師は「突風で高くあおられて内陸に流され、水面と間違えて道路に下りたのでは」と推測する。海なし県の県民は「時には山でゆっくりする夏休みを」と回復を見守る。【鈴木梢】