クライアント様からのご要望に対して、クライアント様と共同で創作書道制作をしております。その為に、イメージをお伺いする様に致しております。クライアント様は、必ず何らかのイメージがあるはずです。そこに私がどれだけ近づくことが出来るか、書道家としての仕事の受注はそこが最も難しく重要であると考えます。
役者があらゆる役を演じこなす様に、多種多様の表現の創作書道ができる、そんな書道家を目指しています。書道とは何かあえて言うなら、感情・感覚・「らしさ」の表現をすることだと思います。長年、書道に携わってきてこれらの3つの表現が出来るようになるには、隷書の勉強が最も大事だと考えます。
私がインターネットで初めて創作書道の受注に取り組んだのは2010年でした。サイトを公開して間もなくのことでほとんど誰の目にも留まらない位置にありました。ある日、大手企業様から連絡があり隷書を書ける書道家を探していたがあなたに任せたいという仕事のご依頼がありました。それ以来、私の書作品はテレビCMだけで27本のご依頼があり、今なお隷書の勉強も疎かにしていません。
大手企業様との取引実績として、テレビコマーシャル・ニュース番組・新聞等多数。
先人は意志の伝達を目的に文字をつくりました。近年デジタル化が進み、それに呼応して筆文字のデザイン化を求められるようになりました。感情・感覚・「らしさ」の表現こそが創作書道の難しさであり、重要な部分であると思われます。
品物を購入したり、看板に惹かれて店内に入ったり、創作書道作品を見て感動したり・・・誰しも経験したことがあると思います。この、人の心や体を動かす筆文字の力は決して等閑には出来ない、すごいことなのです。筆文字の力を発揮するには、感情・感覚・「らしさ」の運筆法が出来ることが重要です。今現在使われているほとんどの筆文字は「静」の表現です。しかし古典を勉強しているうちに私はほとんどの漢字を「動」の表現(風舞書)にすることが可能となり、クライアント様のご要望に応えるべく書作品の表現の幅が広がりました。
私は、風舞書に伴う会を立ち上げました。それ以外の書道の会は全て脱会し現在も、そしてこれからも花の揺れるのを見て、鳥の声を聞いて、川の流れを眺めて・・・・・・等、大自然から書を学んでいきたいと思っております。