横須賀・藤野市議の控訴を棄却 ツイッターで名誉棄損

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 ツイッターに名誉を害する投稿をされ精神的な苦痛を被ったなどとして、横須賀市内の女性(64)が同市議の藤野英明氏(41)に160万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁の青野洋士裁判長は30日、12万円の支払いを命じた一審横浜地裁横須賀支部判決を支持し、藤野氏の控訴を棄却した。

 一審判決によると、女性は2011年9月、自身のブログに「震災の記憶が風化している藤野市議、貴方に脱原発を語る資格無し!」と題した記事を作成し、ツイッターにも投稿するなどした。

 これに対し、藤野氏は「頭のおかしい60代の女性がずっと僕に嫌がらせを続けている」と自身のツイッターに投稿するなどした。一審判決は他の投稿やネット上のつながりから、「言及された人物が原告であることを容易に知ることができたというべき」として名誉毀損(きそん)行為と認定。10万円の支払いを命じた。別の投稿に関しても2万円の慰謝料支払いを命じていた。

 藤野氏は「(原告)本人の名前を一切出しておらず、個人を特定できないよう特に留意していた」との見解を示し、敗訴部分の取り消しなどを求めて控訴していた。藤野氏は上告する方針。

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