横須賀市議に賠償命令 ツイッターで名誉毀損 地裁支部判決
- 裁判|神奈川新聞|
- 公開:2015/02/24 03:00 更新:2015/07/31 00:16
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ツイッターに名誉を害する投稿をされ精神的な苦痛を被ったなどとして、横須賀市内の女性(64)が藤野英明市議(40)に160万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁横須賀支部(見目明夫裁判長)は23日、藤野氏に12万円の支払いを命じた。
藤野氏は現在3期目で、脱原発社会を考える議員連盟に所属。判決によると、女性は2011年9月、自身のブログに「震災の記憶が風化している藤野市議、貴方に脱原発を語る資格無し!」と題した記事を作成し、ツイッターにも投稿するなどした。
これに対し、藤野氏は「頭のおかしい60代の女性がずっと僕に嫌がらせを続けている」と自身のツイッターに投稿するなどした。また、12年2月には「『フジノは本会議中にツイートしてる』とか議会に文句言ってきたのって、いつもの偏執狂の人か」などと投稿した。
見目裁判長は11年の投稿について、別の投稿やネット上のつながりから、「言及された人物が原告であることを容易に知ることができたというべき」などとして名誉毀損(きそん)行為と認定。10万円の支払いを命じた。
12年の投稿は、「名誉棄損までは成立しないが、精神的苦痛を受けたことは否定できない」とし、2万円の慰謝料支払いを命じた。
神奈川新聞社の取材に対し、女性は「自分の主張がほぼ認められた。藤野氏は判決文を読み、謝ってほしい」。藤野氏は「このような判決が出たことは非常に残念。判決文が届き次第、内容をよく確認した上で代理人と協議し、控訴を含め対応を決めたい」などと述べた。
【神奈川新聞】