2015年08月11日

ウクライナ、焚書リストを公開

 ウクライナ国家テレビ・ラジオ委員会は、反ウクライナ出版物38冊のリストを公開し、ウクライナ関税空間への持ち込みを禁止する措置をとった。
 特にドネツクのSF作家フョードル・ベレジンの一連の著作が挙げられている。ヒョードル氏はDNRの指導部入りをしている。また、プーチン大統領の顧問をつとめるグラジエフ氏の著作「ウクライナ破滅-アメリカの侵略から世界戦争へ?」もブラックリストに含まれている。チォルヴァク委員長によると、ロシア連邦がウクライナ国民に対し、情報戦、デマを通じて分離主義、ファシズム、外国排斥イデオロギーを流布する
ことを防ぐための措置であるという。



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 ベレジン氏はSF作家というか、架空戦記ものの作者のようだ。
 リスト入りした著書を調べてみたのだが、ほとんどが陰謀論に基づくもののようだ。アレクサンドル・ドゥーギン「ウクライナ:私の戦争、地政学的日記」は全文がネット上で読めるが、冒頭はこんな感じ
「ウクライナにおけるアメリカのシナリオは、ネオナチ主義者たちを政権につけ、抑圧を押し広げ、ロシア国境上の血ぬられた泥沼に我々を引き込ませることある。しかし、ロシアに対しては、アメリカは地政学的主導権を失っている。ウクライナの戦いにおいて、アメリカには建設的なシナリオなどないことを我々は理解すべきだ」
 
posted by 藤森信吉 at 18:52| Comment(0) | ウクライナ論評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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