乳頭温泉完全制覇!7つの温泉を湯めぐり帖片手にハイキング! | 秋田県

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乳頭温泉完全制覇!7つの温泉を湯めぐり帖片手にハイキング!

乳頭温泉完全制覇!7つの温泉を湯めぐり帖片手にハイキング!

記事作成日:2015/08/11 15:32 │ 最終更新日:2015/08/11 15:32

離島 こむのプロフィール写真 Travel.jpナビゲーター 離島 こむ 離島ドットコム管理人、沖縄在住、サブスリーランナー、スイーツ男子

秋田県の乳頭温泉郷といえば乳白色の「鶴の湯」が有名ですが、温泉郷には全部で7つの温泉があります。宿で発行している「湯めぐり帖」を使えば7つの温泉入り放題。「湯めぐり号」というバスにも乗車可能ですがバスだと時間の制約があるので1日で全て回るのは難しい。でも7つの温泉は「新奥の細道」というハイキングコースがあり自力でも湯めぐり可能!自然を楽しみながら1日で乳頭温泉を完全制覇しましょう!

様々な泉質が楽しめる乳頭温泉郷!新奥の細道でハイキングしながら湯めぐりへ!

写真:離島 こむ / 地図を見る

秋田県田沢湖の山間にある乳頭温泉郷には「鶴の湯」「妙乃湯」「黒湯温泉」「蟹場温泉」「孫六温泉」「大釜温泉」「休暇村 乳頭温泉郷」の7つの温泉があります。「鶴の湯」の乳白色の温泉が有名ですが、同じエリアで褐色の濁り湯や黒い湯など様々な泉質を1つの温泉郷で体験できるのが特徴です。ただ相互の温泉間の移動は間に山があるために車だと遠回りしないと行けないものがあったり意外と面倒。でも乳頭温泉郷を巡ることができる「新奥の細道」と呼ばれるハイキングコースを利用すれば効率よく湯めぐりができます。

その「新奥の細道」は乳頭温泉では「先達渓谷出で湯のみち」と呼ばれるまさに温泉めぐりのためのハイキングコース。乳頭温泉郷の中では「鶴の湯」を起点としてハイキングコースが始まり「蟹場温泉・大釜温泉・妙乃湯」が集まるエリアを通り、その後も「孫六温泉・黒湯温泉」を経由し最後は「休暇村 乳頭温泉郷」まで7つの温泉全てに繋がっています。その休暇村からも旧道を利用すれば鶴の湯までもハイキングコースが繋がっていますので自力でも乳頭温泉郷を完全に周回できます。

また乳頭温泉郷に宿泊すれば宿で発行している「湯めぐり帖」を購入でき、それを持って湯めぐりすれば温泉に入り放題(笑)。温泉ごとに記念のスタンプを押してくれますので湯めぐりのいい記念にもなります。またこの帖があれば「湯めぐり号」という予約制巡回バスにも乗れますので、乳頭温泉郷に宿泊の際はこの「湯めぐり帖」は必須アイテムです。

鶴の湯から蟹場温泉までは約3.5km。ひと汗かいても目的地は温泉なので大丈夫!

写真:離島 こむ / 地図を見る

ハイキングコースの中で山道になるのが起点の鶴の湯から蟹場温泉までの道のり。コース途中には次の温泉までの距離表示が出ている案内板が何ヶ所もありますので不安はありません。でも平地の3.5kmとは違って山道の3.5kmはかなり長く感じます。しかも前半で標高差200mぐらい登りますがそれを越えれば後半は下るだけなのでがんばりましょう!時間にして約1時間前後のハイキングになりますが、途中に沢越えが何ヶ所もあったり細い橋があったり倒木があったり冒険感覚は満載!何よりこのハイキングで汗をかいても目的地は温泉なので到着すればすぐにさっぱりできます。

ちなみに山道といっても登山靴まで必要なレベルではなく、スニーカーでも十分往来できます。道は整備こそされていませんが人が通った跡が明確に残っているのでその跡を外さなければ迷うことはありません。何より途中に「蟹場温泉まで何km」という表示が何ヶ所もありますので、どの辺にいるのか確認できますし目標があればがんばれます!

山を抜ければ3つの温泉!「蟹場温泉・大釜温泉・妙乃湯」を一気に巡りましょう!

写真:離島 こむ / 地図を見る

鶴の湯から3.5kmの山道を抜けると舗装路に出ますので、そこを左へ行くと「蟹場温泉」、右に行くと「大釜温泉」と「妙乃湯」があります。鶴の湯からの山道は不安に感じますがこの舗装路に出て3つの温泉があることを確認できれば一気に元気になります(笑)。しかもその温泉は鶴の湯とは泉質が異なり、「蟹場温泉」は透明な「重曹炭酸水素泉」、「大釜温泉」は褐色の濁り湯で「酸性含砒素ナトリウム塩化物硫酸塩泉」、「妙乃湯」は同じ濁り湯ですが「カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉・単純泉」と様々。

湯船自体も「蟹場温泉」は宿から少し離れた場所に露天風呂があって趣がありますし、「大釜温泉」は緑の中にある露天風呂、そして「妙乃湯」は露天風呂の横に滝があるので水の音を聴きながら温泉に入ることができます。この3つの温泉に入るだけでも満足してしまいそうですが、7つの温泉のうちまだ半分。さらに秘境にある温泉を目指します。

秘境の「孫六温泉・黒湯温泉」。特に「黒湯」はあまりの秘境で冬期休業!?

写真:離島 こむ / 地図を見る

「孫六温泉・黒湯温泉」へは「大釜温泉」脇のハイキングコースを山方面に進んでいきます。といっても鶴の湯から蟹場温泉までのような山道ではなく、車が通れるほどではないものの比較的整備されていて歩きやすい道です。アップダウンがない川沿いの道なので景色が開けて気分も爽快。渓流のせせらぎを聴きながら「孫六温泉」までの約1kmを楽しめます。その「孫六温泉」はその川沿いにあり露天風呂も沢に面しています。露天風呂の温泉は比較的透明ですが内風呂の温泉はかなり黒っぽく泉質は「ラジウム鉱泉」とのこと。乳頭温泉郷でも黒い湯は他には無いので興味をそそられます。

その「孫六温泉」から川を越えて200mほど離れた先にあるのが「黒湯温泉」で源泉があるのが特徴です。ただし山の一番奥にあるからなのか冬期は休業してしまうらしいです。近くの「孫六温泉」は黒い泉質でしたがここは名前が「黒湯」ですが乳白色の泉質(笑)。湯船も混浴と男女別があり個々に露天と内風呂があるので湯船の数はとても多く、さらに打たせ湯もあります。建物も茅葺きものがあったり縁側があったりして趣がありますし、館内には「お休み処」という自由に出入り可能な休憩コーナーもあってのんびりくつろげる温泉です。

最後の休暇村からスタートの鶴の湯までは旧道で!渓谷越えで冒険気分ふたたび!?

写真:離島 こむ / 地図を見る

山の奥の「黒湯温泉」から最後の「休暇村 乳頭温泉郷」までは舗装された道路で繋がっています。約1.3kmの下りで最後にしては味気ないハイキングコースかもしれません。その「休暇村 乳頭温泉郷」も7つの温泉の中で唯一近代的な建物で、泉質は黒湯温泉に近い乳白色の「単純硫黄泉・ナトリウム炭酸水素塩泉」。露天風呂は緑豊かな環境にあって落ち着けます。また休暇村のすぐ近くに路線バスの停留所がありますので、湯めぐりをここで締めくくってそのままバスで帰路につくことも可能です。もちろん「湯めぐり号」で他の温泉まで行くことも可能です。

でも今回はバスを使わず旧道を通って鶴の湯まで戻るコースをご紹介します。その旧道は休暇村から田沢湖方面へ2kmほど下った場所にある「鶴の湯温泉 旧道口」バス停から始まります。ふたたび山道です(笑)。約1.5kmの山道は渓谷を越えるコースなので前半は渓谷まで下り、渓谷を越えたら後半はひたすら登ることになります。でもその渓谷越えは冒険感覚が満載で不安定な吊り橋あり、鶴の湯峡展望台あり、荒々しい渓谷ありと、最初の山道よりもてんこ盛り(笑)。バスで楽をするのもいいですが、この旧道で冒険気分を満喫して湯めぐりを締めるのもおすすめです。そしてゴールは鶴の湯なので好きなだけ乳白色の温泉に浸かって身体を休めることができます。

冒険気分も味わえる乳頭温泉郷の湯めぐりハイキング!?丸々1日楽しめます!

「鶴の湯」をスタートして「蟹場温泉・大釜温泉・妙乃湯」をめぐり、「孫六温泉・黒湯温泉」を楽しんで最後は「休暇村 乳頭温泉郷」で7つの温泉を制覇し、旧道で冒険気分を味わいながら「鶴の湯」に戻るという約8kmのハイキングコース。ハイキング自体は2〜3時間程度で済むのですが途中で7つの温泉に入るので丸々1日楽しめます。単なる温泉めぐりもハイキングも合わせて行うと満足度もかなりのもの。しかも途中で何度も温泉に入って休養がとれますので意外と疲れを感じません(笑)。

今回は「鶴の湯」に宿泊してハイキングの起点にしましたが、もちろん他の宿を起点にしても可能です。温泉だけではなくハイキングをすることによって豊かな自然も楽しみつつ、そして乳頭温泉郷の全温泉制覇という偉業(笑)を達成し「湯めぐり帖」にその証を残しましょう!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/08/19 訪問

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