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【ロッテお家騒動】副会長の次男が韓国国民に謝罪 「日本色」薄める改革案も “反日”バッシング沈静化に躍起

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【ロッテお家騒動】
副会長の次男が韓国国民に謝罪 「日本色」薄める改革案も “反日”バッシング沈静化に躍起

記者会見で韓国国民に謝罪した重光武雄氏の次男昭夫氏=11日、ソウル(共同)

 【ソウル=名村隆寛】ロッテグループの経営権をめぐる騒動で、創業者、重光武雄氏の次男でロッテホールディングス(HD)副会長と韓国ロッテグループ会長を務める昭夫氏が11日、ソウル市内で記者会見し、混乱を招いたとして、韓国国民に謝罪した。

 韓国語で会見した昭夫氏は、一連の騒動について「グループが成長する過程で、構造の改善と経営の透明性強化に努力を傾けることができず、起きてしまった」と説明した。韓国ロッテの事実上の持ち株会社であるホテルロッテについては「日本の系列会社の持ち株比率を減らし、近く上場する」と述べた。系列企業間で株式を複雑に持ち合う「循環出資」を年内に80%以上解消するといった改革案も示した。

 昭夫氏は「ロッテはわが国(韓国)の企業だ」と強調。日本で得た収益を韓国に投資するという武雄氏の一念で韓国ロッテが設立され、韓国の系列上場8社の売上高がグループ全体の80%を占めることも説明した。ロッテグループは同日、経営権の行方を占うロッテHDの株主総会を17日に開くと明らかにした。

 韓国では、長男の宏之氏と昭夫氏の経営権争いをめぐり、ロッテの経営構造が透明性を欠くとの批判が高まっている。韓国語で受け答えする昭夫氏に対し、宏之氏が韓国メディアのインタビューに日本語で答えるなど、オーナー一家の「日本色」も不評を買い、ロッテ商品の不買運動も一部で起きている。

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