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再稼働の川内原発1号機 臨界の状態に
8月11日 23時10分

再稼働の川内原発1号機 臨界の状態に
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国内の原発として1年11か月ぶりに再稼働した鹿児島県にある川内原子力発電所1号機について九州電力は、11日夜11時、核分裂反応が連続する「臨界」と呼ばれる状態になったと発表しました。
川内原発の1号機は、11日午前10時半に中央制御室で運転員が核分裂反応を抑える「制御棒」と呼ばれる設備を原子炉から引き抜くレバーを操作して原子炉を起動し、再稼働しました。原子炉に差し込まれている32本の制御棒のうち24本が午前中に引き抜かれ、九州電力はその後、残りの8本の位置を調整したり、原子炉の冷却水に含まれる核分裂反応を抑える成分を薄めたりする作業を続けてきました。
その結果、九州電力は、11日夜11時、核分裂反応が連続する「臨界」と呼ばれる状態になったと発表しました。これまでのところトラブルは起きていないということです。
12日以降、臨界の状態を維持したまま制御棒の性能の検査などを行い、問題がなければ3日後の14日に発電を始めたあと、徐々に原子炉の出力を高め、来月上旬に営業運転に入る計画です。
川内原発1号機は、原発事故直後の平成23年5月から4年以上停止しているため、九州電力は異常がないかを確認しながら慎重に操作を進めることにしています。
原発が稼働するのはおととし9月に福井県の大飯原発が停止して以来、1年11か月ぶりで、4年前の福島第一原発の事故を受けて作られた新しい規制基準のもとでは初めてです。

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