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最終更新:2015年8月11日(火) 19時51分

日航機墜落事故から30年、機長の娘が思いを語る

 今年の8月12日で日航機墜落事故から30年になります。墜落した飛行機の機長の娘が、事故の遺族でありながら機長の家族という複雑な思いを語りました。

 「パワー、フラップ!」(機長)
 「上げてます!」(機関士)
 「頭(機首)上げろ」(機長)
 「PULL UP PULL UP(上昇せよ、上昇せよ)」(自動音声)
 
 ボイスレコーダーに残された高濱雅己機長(当時49)の肉声。1985年8月12日、羽田を出発した日本航空123便は突如、操縦不能に陥り、御巣鷹の尾根に墜落しました。
 
 「音声を聞いた時に本当に、最後まで頑張ったけれども、本当に無念だっただろうと」(高濱洋子さん)
 
 高濱機長の長女、洋子さん。いま、父と同じ日本航空の客室乗務員として働いています。
 
 「『父の代わりに空の安全を守っていきたい』そういう思いでCAになった」(高濱洋子さん)
 
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 「父が見つかったのは、491番目。まだ見つかっていないご遺族のことを思うと複雑な思い」(高濱洋子さん)
 
 犠牲者520人中、491番目、見つかった遺体は5本の歯だけでした。
 
 「理由は何であれ、事故が起きたらキャプテンの責任」
 
 それが、父がいつも話していた言葉だといいます。
 
 「父の責任というのについては変わりなく、ご遺族の悲しみは消えることがないので、それはずっと私たちが背負っていかなければならないと思っている」(高濱洋子さん)
 
 洋子さんがいつも左胸のポケットに入れているお守りがあります。それは、父が腕につけていた4本線の機長の印。
 
 「これを持っていることで、父が必ず守ってくれるだろうと感じる」(高濱洋子さん)
 
 父とともに・・・、空の安全を守り続ける決意です。(11日16:29)

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