気象庁は２９日、九州北部（山口県を含む）と東北北部が梅雨明けしたとみられると発表した。梅雨がない北海道を除き、すべての地域で梅雨明けしたことになる。九州北部の梅雨明けは戦後５番目に遅く、平年より１０日遅れた。梅雨入りは平年より３日早い６月２日で、ほぼ２カ月近い長梅雨となった。

　梅雨明けが遅れたのは、九州の東側からの高気圧の張り出しが弱かったのが大きな理由。加えて、７月中旬〜下旬に二つの台風が四国や長崎県に上陸し、九州に湿った空気が入り込んで悪天候が長引いた。

　この日、九州北部は各地で気温が上がり、大分県豊後大野市（最高気温３５．３度）や福岡市中央区（同３４．７度）、山口市（同３４．１度）などでこの夏一番の暑さとなった。【尾垣和幸】