御嶽山:山頂付近で9カ月ぶり捜索再開
毎日新聞 2015年07月29日 08時34分(最終更新 07月29日 14時35分)
昨年9月に噴火し死者57人、行方不明者6人と戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)で、行方不明者の捜索が29日朝、9カ月ぶりに再開された。だが山頂付近にガスがかかってきたため、正午ごろにこの日の捜索は打ち切られ、不明者発見には至らなかった。
長野県災害対策本部によると、重点捜索箇所は剣ケ峰、登山道・八丁ダルミ、一ノ池から二ノ池など山頂周辺。金属探知機やドローンなども投入する。捜索には両県警や消防の計約400人を動員する。【稲垣衆史】
◇御嶽山噴火◇
昨年9月27日午前11時52分、長野・岐阜県境の御嶽山(3067メートル)が噴火。土曜日で多くの登山者がいた山頂付近を火山灰や噴石が襲い57人が死亡、6人が行方不明となる戦後最悪の火山災害となった。陸上自衛隊などが捜索にあたったが、降雪などによる2次被害への懸念から10月16日に打ち切った。気象庁は今年6月、御嶽山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き下げ、火口から1キロ圏での警戒を呼びかけている。