韓国の対中輸出に危険信号、上位品目で目立つ減少

 今年1-6月の韓国の対中輸出上位10品目のうち7品目がマイナス成長に陥ったことが分かった。韓国の輸出の25%を占める対中輸出の現場では次第に危機感が高まっている。

 本紙が10日、韓国貿易協会と共同で今年上半期の主要対中輸出品目を分析した結果、上位10品目のうち7品目、上位30品目のうち19品目の輸出が前年同期を下回ったことが判明した。 

 中国の携帯電話メーカーによる急成長で、半導体、コンピューター部品の輸出は増えたが。自動車部品、石油化学製品、携帯電話端末、平面ディスプレーなどが全てマイナス成長となった。その結果、年初来7月20日までの期間に韓国の対中輸出は前年同期を2.4%下回った。

 韓中国交正常化以降、対中輸出がマイナスを記録したのは1998年(通貨危機)、2001年(ITバブル崩壊)、09年(世界的な金融危機)の3回のみだ。外部に目立った悪材料がない状況で対中輸出が減少したのは初めてだ。

 韓国貿易協会のシン・スングァン動向分析室長は「中国の景気減速に加え、中国の産業構造高度化、中国地場企業の躍進という3つの要素による影響で韓国の主力輸出製品が集中的な打撃を受けている」と分析した。

李仁烈(イ・インヨル)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース