日本人が台湾の樟脳をすべて奪った・・台湾国民党の議員の投稿にネット民が一斉反発―台湾紙

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台湾国民党の蔡正元・立法議員(国会議員に相当)がフェイスブックに「日本人は台湾人から樟脳を奪った。台湾人もこれに加担した」と投稿し、ネットユーザーの反撃を受けた。9日付で台湾紙・自由時報が伝えた。

蔡氏がフェイスブックに「日本人は台湾人の樟脳をすべて奪い取った。台湾人にクスノキを伐採するよう強制した」と投稿すると、ネットユーザーが「日本は樟脳の専売制度を実施し、乱伐はせず森林の保護や造林を進めた。日本の台湾での伐採事業は、台湾の近代化林業の基礎となった」とし、「日本は第2次大戦末期こそ大量の伐採を行ったが、国民党政権が伐採した量の方がはるかに多い」と反論した。

両者を数字で比較すると、日本人が伐採した森林の面積は1万8432ヘクタールだが、国民党政権は約34万4000ヘクタールになるという。ネットユーザーは「日本は50年で1.8ヘクタール。国民党は25年で34.4ヘクタール」と比較し、蔡氏を「だから学習指導要領の変更は必要」などと皮肉った。

(編集翻訳 小豆沢紀子)