「過去数年間進んだ中国経済の構造調整を対岸の火事のように考え、実力を高められなかった我々に対する因果応報だ」
西江大国際大学院のホ・ユン院長はこのほど、韓国の対中輸出に「危険信号」がともっている現状をそう説明した。昨年0.4%減少した韓国の対中輸出は今年の年初から7月20日までに前年同期比で2.4%落ち込み、2年連続の減少が続いている。減少幅も拡大している。
輸出減少品目には、自動車、携帯電話、石油製品など韓国の主力産業分野が全て含まれている。中国の低価格自動車による攻勢で現代・起亜自動車の中国国内での販売が減少し、自動車部品輸出も減少に転じた。中国メーカーが躍進している携帯電話分野も2桁台のマイナス成長(10.5%減)を記録した。ガソリン、軽油など石油製品は輸出量が約30%減少した。
ホ・ユン院長は「中国は構造調整で産業構造が高度化し、昨年以降は国内総生産(GDP)に占めるサービス産業の割合が50%を超え、輸入代替産業の育成にも積極的に取り組んでいる。韓国はそれに対応する構造調整どころか、これといった対策も取れずにいる」と批判した。
■7-9月は苦境か
さらに深刻なのは、韓国の対中輸出の減少が当面続くとみられていることだ。韓国貿易協会は10日、「中国製造業の低迷、株式市場の不安による消費心理悪化、中国企業の競争力向上などで第3四半期(7-9月)も対中輸出の鈍化は続く」と予想した。
産業研究院(KIET)が同日、中国に進出する韓国企業226社を対象に調査した第3四半期の企業景況感指数(BSI)も業績、販売、経営環境という全分野で100を下回った。BSIが100未満となるのは、今後の経済見通しを否定的にとらえる企業が多いことを示している。