山中　開幕６連勝だ　きょう先発

　ヤクルト・山中浩史投手（２９）が、１１日広島戦で、開幕から無傷の６連勝をかけてマウンドに上がる。マツダスタジアムでの登板はプロ３年目で初。名古屋から移動した後、午後の投手練習の時にマウンドに立って感触を確かめた。

　お盆中で真っ赤に染まる敵地で黒田との投げ合いは、完全アウェーが予想されるが「黒田さんと勝負するわけじゃない。広島打線のデータをしっかり頭に入れて自分の投球をするだけ。やることはいつも同じ」と平常心を強調した。

　プロ入り２年目の途中で、ソフトバンクからトレードで移籍。新天地で今季ブレークし、セ・リーグでは珍しいアンダースローから繰り出す「球界“最遅”じゃないか」という１２０キロ前後のストレートを、テンポよく投げ込んでくる。

　直前の中日３連戦は、３試合とも先発が４イニング４失点で降板。真中監督は「なんとか先発に頑張ってもらいたい。中継ぎを休ませられるよう、１イニングでも長く試合をつくってほしい」と、山中にハッパを掛けていた。

　　（竹村和佳子）