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中国 人民元の基準値を大幅引き下げ8月11日 12時59分
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中国の中央銀行、中国人民銀行は、11日、通貨・人民元の取り引きの目安として定めている「基準値」を、前日よりドルに対して2%近く切り下げたと発表しました。
中国の通貨・人民元の為替レートは、中国人民銀行が取り引きの目安として日ごとに「基準値」を定め、その値から上下2%以内に変動を抑えることにしています。中国人民銀行は、11日の基準値を1ドル6.2298人民元と定め、10日の1ドル6.1162人民元から1.8%余り切り下げたと発表しました。人民元の為替レートのドルに対する基準値が、前の営業日に比べて2%近くの大幅な切り下げとなるのは異例のことです。
また、中国人民銀行は基準値の計算の方法についても、11日からドルに対するレートの前日の終値を参考にすると発表し、より実勢のレートを考慮する姿勢を強調しました。一連の対応について中国人民銀行は、「為替レートによる調節機能をこれまで以上に発揮できるようにした」と説明しています。中国経済を巡っては、最新の統計で輸出と輸入が、ともに去年の同じ時期を下回るなど先行きの不透明感が増していて、中国政府としては円やユーロなどに対して値上がり傾向にあった人民元を切り下げることで、国内の製造業を支援し景気の下支えを図るねらいもあるとみられます。
また、中国人民銀行は基準値の計算の方法についても、11日からドルに対するレートの前日の終値を参考にすると発表し、より実勢のレートを考慮する姿勢を強調しました。一連の対応について中国人民銀行は、「為替レートによる調節機能をこれまで以上に発揮できるようにした」と説明しています。中国経済を巡っては、最新の統計で輸出と輸入が、ともに去年の同じ時期を下回るなど先行きの不透明感が増していて、中国政府としては円やユーロなどに対して値上がり傾向にあった人民元を切り下げることで、国内の製造業を支援し景気の下支えを図るねらいもあるとみられます。