トップページ科学・医療ニュース一覧「ヨウ素剤」 住民の約3割受け取らず
ニュース詳細

「ヨウ素剤」 住民の約3割受け取らず
8月11日 13時54分

国の指針では、原発事故に備え、5キロ圏内を目安に甲状腺の被ばくを防ぐヨウ素剤を住民に事前に配るよう道府県に求めていますが、川内原発の周辺ではいまだおよそ3割の住民が受け取っておらず、いかに配布を進めて行くかが課題となっています。
国の原子力災害対策指針では、道府県に対し、原発から5キロ圏内の3歳以上の住民に、事前に説明会を開いたうえで甲状腺の被ばくを防ぐヨウ素剤を配るよう求めています。鹿児島県では、説明会を開いたうえで、去年7月から対象の住民にヨウ素剤を配っていますが、ことし5月末時点で対象となる4500人余りの住民のうち、およそ3割に当たる1100人余りがヨウ素剤を受け取っていません。
こうしたなか、川内原発がある薩摩川内市は今月下旬からヨウ素剤を受け取っていない住民の家を、職員が戸別に訪問して受け取るよう呼びかけるとともに、受け取らない理由を聞き取ることにしています。鹿児島県薬務課の満留裕己課長は「県も市と連携して受け取りが進まない原因を分析したい」としており住民から聞き取った内容を基に対策を検討することにしています。

関連ニュース

k10010185971000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ