やらなきゃいけないと頭では分かっていても、中々やる気が出ないのはよくあること。
こういう時「やる気が出ないのは自分がだらしないからだ」と思ってしまいがちですが、 そんな事はありません。悪いのは環境のせいなんですから。
環境のせいにしちゃっていいんです。
でも、その悪い環境を変えようとしないのは自分の責任ですよ。
人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。(大前研一)
もし人を変えたければ、状況を変えることです。状況には力があるのです。(フィリップ・ジンバルド)
どれだけ「やるぞぉ!」と意気込んだところで、自分の身の回りの環境が悪ければやる気は絶対に持続しません。
責任の所在を「自分の性格」から「身の回りの環境」に変えるだけで、驚くほど簡単にやる気が出しやすくなるのに気が付くはずです。
なぜなら、自分の性格は簡単には変えられませんが、自分の身の回りの環境は簡単に変えられるのですから。
そこで今回は、私がよく実践している「ついやる気が出てしまう環境を作り出す具体的な方法」を紹介していきます。
photo credit: David Goehring
①ロッキーのテーマを聞く
永遠のファイティングテーマ「Gonna Fly Now」。
誰もが「フードをかぶってシャドーボクシングしながらランニングする男の姿」を思い浮かべてしまうこの曲は、聞く者の心に火をつけてくれます。
トランペットの勇壮な響きで、陰鬱な気持ちも一瞬で吹っ飛ぶこと間違いなしです。
②(大学の)図書館へ行く
大学の図書館では、多くの学生がカリカリと自習に励んでいます。
その中にいるだけで「みんな頑張ってるなぁ!自分も頑張らないと!」と感化されて、
自然とやる気が出てしまいます。
photo credit: Loughborough University Library
「でも、自分は大学生じゃないし…」という方も大丈夫。
学外の人間でも、該当市民なら図書館の利用が可能なところもありますし、
市立図書館を利用するという手もあります。
私も休日に勉強する気が起きない時はよく母校の図書館へ行き、
学生たちのやる気を分けてもらっています。
③とりあえず机に向かうだけ⇒1問解くだけ
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと思うとやる気が出なくなって当たり前。
そんな時は、「やらなきゃいけない事を細かく砕いて1つだけやる」を試すのが効果的です。
例えば勉強したいのであれば、
まず「勉強机に向かうだけ」を試し、次に「数学の問題を1問解くだけ」を試します。
いきなり全部をやろうとするのではなく、
1問だけ解いて、解き終わったらもう1問だけ解いて、を繰り返していると、
勝手にやる気がでてきます。
これは「チャンクダウン」「ベビーステップ」と言って、
心理学でも実証されている立派なスキルです。
勉強するの面倒だな…と感じた時は「まずは勉強机に向かって座るだけでok」・「1問だけ解いたらok」と自分に言い聞かせながら、とりあえず始めてみてください。
④10分~15分寝る
とりあえず1問だけ…すら出来ない時は、
思い切って寝てしまった方がむしろ効率的だったりします。
10分~15分程度寝ると頭もスッキリして、やる気が出てきますよ。
ただ、30分以上寝ると逆効果なので注意してくださいね。
寝る前にミルクをたっぷり入れたコーヒーを飲むとちょうど起きるタイミングでコーヒーのカフェインが効いてきて、ガッツリ作業に取り掛かる事ができます。
photo credit: Ronnie Meijer
ちなみにコーヒーには利尿作用があるせいで軽い水分不足を招き、集中力や記憶力を一時的に下げてしまう副作用があるので、起きたらまず水を1杯飲んでおくのがオススメです。
⑤誰かに今からやる事を宣言する
例えば、「僕は夏休みが明けるまでにこの問題集を全部解き終えます!」と宣言してみましょう。
最近はSNSもありますし、宣言するのは非常に簡単です。
photo credit: Keoni Cabral
大々的に宣言をすると、その後やる気がなくなった時も「あんなに大々的に言ってしまった手前、頑張らないと…」となって③の「とりあえず机に向かうだけ」を実践する回数が自然と増えます。
すると「チャンクダウン」「ベビーステップ」効果の恩恵も受けやすくなり、やる気が出てくるというわけ。
ここで宣言する内容は「○位以内に入る・○○試験に合格する」といった結果目標も良いのですが、「この問題集を全部解き終える」といった行動目標の方がオススメ。
結果目標はどれだけ努力しても裏切ることがありますが、行動目標は裏切りません。
努力が裏切られる心配がない分、やる気が高い状態を維持しやすくなりますよ。
⑥部屋では自然音を流す
皆さんはNoisliというサイトをご存知でしょうか?
Noisliは、雨音やカフェの雑音など16種類の音を再生できる環境音サイトです。
人は、完全な無音だとかえって集中できないことが分かっています。
適度なノイズは生産性を高めてくれますし、気分によって音の種類を変えると作業のマンネリ化を防ぐこともできます。
自分の部屋という環境を、「自分好みの、集中できる空間」に変えてやりましょう。
ちなみに私は、雨+電車がお気に入りです。
⑦軽く運動する
軽く体を動かす事はやる気を上げるだけでなく、作業能率を上げてくれます。
ここで大事なのは「軽く」運動する事。
運動しすぎて疲れてしまっては逆効果です。
建物の外を軽く散歩するとか、バランスボールにのる・ラジオ体操をするといった軽度の運動を試してみてください。
Googleがオフィスで椅子代わりにバランスボールを使っているのも有名な話ですよね。
私はEGSのバランスボールを使っていますが、ちょうど椅子と同じくらいの高さなので「ちょっとやる気が出ないな…」という時に椅子と切り替えやすく、使いやすいです。
ボールの上でポヨンポヨンしているとやる気が出るだけでなく、
新しいアイデアが出る比率も明らかに上がります。
運動すると気持ちがいいし、頭がスッキリしますよ。
是非、お試しあれ!