・野球の、事業としての計画を考えている人に
会って話したことがある。
ぼくは、ちょっと小生意気に、こんなことを言った。
「広島のカープギャルだとかなんだとか、
球団にしても、野球マスコミにしても、
どうして若い女性が来ることばっかり
騒ぎ立てるんでしょうかねぇ。
やっぱり、そのほうがうれしいということなのかなぁ」
ま、いかにもふつうのおやじの言いそうなことだ。
いろんなジャンルのエンターテインメントが、
人気の象徴のように「若いおんなのこがいっぱい」
という表現をしたがる。
そこにどういう意図があるのだろうか、と。
相手の方は、静かに言った。
「若い女性の方々が来てくれないということは、
やがて何年か先には、おかあさんになる人たちが、
野球に興味を持ってないという状況になるんです。
野球に理解のあるおかあさんがいてくれて、
はじめて、こどもたちが野球をやれるんですよね。
ですから、球場にギャルが来てくれるということは、
これからずっと野球の選手がいてくれるために、
とてもうれしい状況だということなんです」
いわば、中長期の野球界を見通しての考えなのだった。
ちょいと野球通ぶったふつうのおやじであるぼくは、
そのまま、平凡な意見を言い続けられなかった。
いま聴いた考えの、まったく逆が、
「老人たちこそ、野球の深いおもしろさを知っている。
しかも可処分所得も高いのだから、
もっと老人たちを球場に惹きつけるようなプランを」
というような考え方だろうと思う。
短期の売上や人気を欲しがっているのは、実はこっちだ。
この短いやりとりは、そのあと、ぼく自身が、
さまざまな計画を練るときに、とても参考になっている。
選手(コンテンツの送り手)にも観客にも、
育成の環境があり、遺伝子がある。
親が子に、子が親に伝えられる「ほぼ日」として、
ぼくらは育っているだろうかと、よく考えている。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「MOTHER」というゲームは、それができているんだよなぁ。
会って話したことがある。
ぼくは、ちょっと小生意気に、こんなことを言った。
「広島のカープギャルだとかなんだとか、
球団にしても、野球マスコミにしても、
どうして若い女性が来ることばっかり
騒ぎ立てるんでしょうかねぇ。
やっぱり、そのほうがうれしいということなのかなぁ」
ま、いかにもふつうのおやじの言いそうなことだ。
いろんなジャンルのエンターテインメントが、
人気の象徴のように「若いおんなのこがいっぱい」
という表現をしたがる。
そこにどういう意図があるのだろうか、と。
相手の方は、静かに言った。
「若い女性の方々が来てくれないということは、
やがて何年か先には、おかあさんになる人たちが、
野球に興味を持ってないという状況になるんです。
野球に理解のあるおかあさんがいてくれて、
はじめて、こどもたちが野球をやれるんですよね。
ですから、球場にギャルが来てくれるということは、
これからずっと野球の選手がいてくれるために、
とてもうれしい状況だということなんです」
いわば、中長期の野球界を見通しての考えなのだった。
ちょいと野球通ぶったふつうのおやじであるぼくは、
そのまま、平凡な意見を言い続けられなかった。
いま聴いた考えの、まったく逆が、
「老人たちこそ、野球の深いおもしろさを知っている。
しかも可処分所得も高いのだから、
もっと老人たちを球場に惹きつけるようなプランを」
というような考え方だろうと思う。
短期の売上や人気を欲しがっているのは、実はこっちだ。
この短いやりとりは、そのあと、ぼく自身が、
さまざまな計画を練るときに、とても参考になっている。
選手(コンテンツの送り手)にも観客にも、
育成の環境があり、遺伝子がある。
親が子に、子が親に伝えられる「ほぼ日」として、
ぼくらは育っているだろうかと、よく考えている。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「MOTHER」というゲームは、それができているんだよなぁ。
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