山陽新幹線事故:カバー付け直して走行2日目…また脱落
毎日新聞 2015年08月11日 08時50分(最終更新 08月11日 09時52分)
福岡県内を走るJR山陽新幹線の床下のカバーが脱落して停車し、乗客1人がけがをした事故で、事故を起こした「さくら561号」は、カバーを付け直して本格走行してまだ2日目だったことが、JR西日本への取材で分かった。国土交通省運輸安全委員会は10日、事故車両があるJR博多総合車両所(福岡県那珂川町)に事故調査官2人を派遣し調査を始めた。
JR西によると、カバーは車体を走行試験に使用するために7月24日に60枚が付け直されていた。561号がその後に走行したのは8月6日の博多−小倉間の試運転が初めてだった。7日から本格的に新大阪−鹿児島中央間の営業運転を再開し、翌8日にカバーが脱落した。
JR西日本は付け直した後に事故が起きるまで2回、ボルトの緩みがないかなど点検をしたとしている。運輸安全委は取り付け作業とその後の点検業務を中心にミスがなかったか調査を進めるとみられる。
調査官らは10日、作業関係者らから事情を聴き、車体を調べた。11日も調査する予定。【尾垣和幸】