米国務次官:広島・長崎式典 出席して「感動」
毎日新聞 2015年08月10日 19時00分(最終更新 08月10日 23時45分)
米政府高官として初めて広島、長崎で「原爆の日」の式典に参列したガテマラー国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)は10日電話会見を行い、「若者が参加した式典に深く感動した」と述べるとともに、平和のメッセージを出し続けるためには「若者が核の恐怖を理解し、核軍縮と不拡散のために何ができるのかを考えていく必要がある」と訴えた。また「この感動的な体験を(オバマ大統領らに)詳細に報告していく」と語った。
来年5月の伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)に参加するオバマ大統領が被爆地を訪れる可能性について、ガテマラー氏は「大統領は広島・長崎への訪問を『光栄なこと』と語ってきたが、訪日日程はホワイトハウスが決めるもの」と述べるにとどめた。また、ケリー国務長官が来年4月に広島で開く主要7カ国(G7)外相会合の際に平和記念公園などを訪れる可能性についても「視野に入れている」と述べた。【大前仁】